1 :2022/05/07(土) 03:47:35.58 ID:YNVaT2s39.net
家電の進化が女性を家事から解放した-。この春に結果が示された文部科学省の教科書検定で、申請段階の英語教科書に掲載された英文が修正を求められた。家事を対象に「女性」と限定した表現が、ジェンダー平等の観点から「生徒に誤解を与える」と判断されたためだ。同様の文脈が掲載された歴史教科書では修正を迫られておらず、審査基準に不明瞭さがうかがわれる。ジェンダーは重要な教育テーマの一つだが、取り上げ方の難しさが浮き彫りになった。
《最も偉大な発明って、なんだと思う?》
《冷蔵庫や洗濯機だと思うね。特に女性たちにとっては》
《なぜ、そう思うの?》
《なぜって、家電がなければ、女性たちは家事に忙殺されて、家から出ることができなかったでしょう》
3月に検定結果が公表されたのは、来年春から使われる高校教科書。その中で、いいずな書店(東京都台東区)が申請した「論理・表現Ⅱ」の英語教科書には当初、こうした内容の英会話文が掲載された。
検定で問題視されたのは、対象が「女性」に限定された点だ。文科省は「生徒が、家事を女性の役割と誤解する恐れがある」と意見を付け、教科書会社に修正を求めた。教科書会社は「特に女性たちにとっては」の文章を削除。後ろに続く文章中の表現も「女性たちは」を「人々は」と改め、検定に合格した。
歴史教科書では修正求めず
記述の事実関係に誤りがあったわけではない。政府がまとめた平成17年版男女共同参画白書は、家電の進化について「女性の家事時間を減少させ、女性の社会進出に貢献したと考えられる」と記載。裏付けとなるデータとして、各家庭に家電が浸透し始めた昭和35年に女性が家事に費やした時間を「4時間26分」と示し、「35分」の男性と比較できるようにしている。
専門家も教科書会社の当初の記述を妥当と見る。ジェンダー論や家事・育児などの再生産労働を研究する京都華頂大の斧出(おので)節子教授(家族社会学)は「事実関係に誤りはない」と語る。
女性研究者で米ハーバード大ケネディ行政大学院教授のイリス・ボネット氏は自著で「家電の進化も、あらゆる女性たちの経済参加を促進してきた」(「WORK DESIGN 行動経済学でジェンダー格差を克服する」)と記しており、国際的にも認められた考え方とみてとれる。
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産経ニュース: 「家電が女性解放」はNG⁉ 教科書でジェンダー扱う難しさ.
https://www.sankei.com/article/20220506-GREB2DB4SZOF7FXIJMKKG5L3JA/