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2022/04/18 17:42
「第20回ガン生還者に学ぶ講演会」が17日、長崎市興善町の市立図書館で開かれた。末期がんから「生還」した千葉県の産業カウンセラー刀根健さん(55)が講演し、市民ら約50人が耳を傾けた。
刀根さんは2016年、ステージ4の肺がんと診断された。胸や座骨の強い痛みや呼吸困難など様々な症状に苦しみ、「来年まで生きられないのではないか」と落ち込んだ。
翌年には脳や肝臓、腎臓など全身に転移。医師から「来週には呼吸が止まるかもしれない」と言われたこともあったが、家族に支えられながら抗がん剤や放射線治療、自助療法などに取り組んだ。
その結果、がんの進行が抑えられ、19年に寛解した。刀根さんは「『僕は治る』と強く信じ続けてきた。治らないと決めつけるのではなく、前向きに治療と向き合い、自分に合う治療法を見つけてほしい」と呼びかけた。
質疑応答では、参加者から治療薬の効果などについて質問が相次いだ。自身もがんを経験したという長崎市の女性(54)は「自分の経験とも重なり、これからの人生を考える上でためになった」と話していた。