韓国でコロナ死者が急増、遺体安置所は満杯、火葬場もフル稼働、いったいなにが…

中央防疫対策本部によりますと、新型コロナウイルスの感染者は4日午前0時までに新たに12万7190人が確認され、累計で1400万1406人になりました。

1日の新たな感染者は、前日に比べて10万7000人あまり減少し、2月22日以来41日ぶりの低水準となりました。

重症患者は20人減って1108人、亡くなった人は88人減って218人となりました。

新型コロナによる死者が増えて遺体安置所が不足していることから、ソウル市は、4日から臨時安置施設の運営を始めました。

来月撤去が予定されているソウル医療院江南（カンナム）分院の葬儀場に30室を設置し、今月中に50室以上をさらに設置する予定です。

火葬施設についても、火葬炉を毎日深夜０時まで稼動するなどして、稼働件数を普段より72％増やして対応しています。

こうしたなか、新型コロナ対策にともなう私的な集まりの人数制限や飲食店などの時間短縮営業を緩和する措置が4日から2週間実施されます。

私的な集まりの人数制限は最大8人から最大10人に緩和され、飲食店など不特定多数が利用する施設の営業時間制限は午後11時までから午前0時までに緩和されました。

政府は、今後2週間、重症者と死亡者が抑えられ、医療体制が安定的に管理されれば、室内でのマスク着用を除き、感染予防対策「社会的距離の確保」による措置を全て解除することを検討するとしています。

一方、イギリス、台湾などで新型コロナの変異株「オミクロン株」の「BA.1」と「BA.2」が組み合わさった新しい変異株「XE」が発見され、感染スピードは「BA.2」に比べて10%ほど速いとされています。

新しい変異株について、韓国の防疫当局は「国内では確認されていない」としています。