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ロシア兵、チョルノービリ原発周辺の汚染地帯「赤い森」を装甲車で走り、野営し、塹壕を掘る→被爆し症状発生、病院に搬送 死者も

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1 :2022/04/03(日) 00:41:57.32 ID:z0m3EUoS9.net

ウクライナに侵攻したロシア軍によって制圧されたチョルノービリ(ロシア語由来の読み方ではチェルノブイリ)だが、この世界最悪の原発事故の現場周辺で塹壕(ざんごう)を掘っていたロシアの部隊が、その作業後に入院することになったという。ウクライナの当局者がSNSで明かした。

ウクライナ立入禁止区域管理庁のヤロスラフ・エメリアネンコ委員はフェイスブックの投稿で、ロシアの「テロリストたち」が、立入禁止区域内にある「赤い森」を掘り返していたと述べている。赤い森という名前は、1986年4月26日の事故で核汚染されて枯死した木々が赤茶色になったことから付けられたものだ。

兵士たちは、赤い森の土を掘ったことで「急性放射線症候群」になった可能性があるという報道もあり、ツイッターでは、原子力専門家による議論が巻き起こっている。いずれにせよこの主張は、ウクライナ侵攻に巻き込まれた原子力発電所への懸念を改めて浮き彫りにすることとなった。

エメリアネンコによれば、ロシアの部隊は、ベラルーシのホメリにある共和国放射線医療人間生態学研究実践センターに搬送されたという。

無謀な行動で放射線に被ばくした可能性
エメリアネンコは、部隊を輸送していると見られる車両の画像の横に、「指揮官や兵士に、最低限の知性があれば、このような結果は避けられたはずだ」と書いている。「このセンターには、ロシアの兵士たちが定期的に連れて来られている」

エメリアネンコの投稿には書かれていないが、ウクライナや欧米諸国では、搬送された兵士たちは「急性放射線症候群」になったとの報道がなされている。

環境に関するデータを提供する団体セーフキャストは、手持ちのデータを根拠に、ロシア軍は「無謀な行動により、赤い森で顕著な量の放射線に被ばくした」可能性があるが、「急性放射線症候群になるほどの量ではない」と分析する。

原子力エネルギーに関する助言を行っているラディアント・エナジー・ファンドの創設者マーク・ネルソンは、本誌の取材に対し、放射性崩壊が36年にわたって続いているため、土壌をかく乱すれば、占領軍の被ばく量は増えるかもしれないが、「集団で急性放射線症候群になるとは考えにくい」と述べている。

ロシア軍は、侵攻初日の2月24日、チョルノービリ原子力発電所を制圧した。現場で働いていた作業員は、その後600時間以上も勤務した後、ようやく人員の交代を認められた。当時の作業員はすでに帰宅したことが確認されている。

ロシア軍が、現場で重機を使用したことも懸念されている。ロシアの兵士たちは、立入禁止区域内の最も汚染されたエリアを装甲車で走り、放射性物質の粉じんを巻き上げたとロイターは報じている。

キエフ・インディペンデントの報道によれば、米国防総省の担当者は3月30日、ロシア軍がチョルノービリの原子力発電所を離れ、「ベラルーシに移動している」と述べた。前日の29日には、ロシアのアレクサンドル・フォミン国防次官が、戦闘終結に向けた交渉を支援するため、「キエフとチェルニヒウでの軍事活動を縮小」すると発表している。
https://www.newsweekjapan.jp/amp/stories/world/2022/04/post-98427.php?page=1