1 :2022/02/09(水) 08:09:22.26 ID:EqrjgR619.net
◆毎日150人以上から電話 検査できるのは25人程度
「電話が夜も鳴りやまない」。いとう王子神谷内科外科クリニック(北区)の伊藤博道院長は、検査希望者からの連絡が相次ぐ現状を明かす。毎日150人以上から電話があるが、体制の問題から検査できるのは25人程度。キャンセル待ちの人が積み上がり、一時新たな検査の受け入れを停止することもあった。
「保育園で子供が濃厚接触者となり、無症状でも保育園から検査が必要だと言われて、何度も『お願いします』と電話してくる人がいる。余裕がある時は受け入れていたが、今は有症状の人たちを優先せざるをえない」
電話してくる患者の中には、複数の医療機関に連絡しても検査の予約ができなかった88歳の女性もいた。重症化リスクが高いため、優先的に検査を行い、陽性が判明。幸い女性は熱は下がったが、伊藤院長は「無症状の人も医療機関に連絡を入れるため、有症状の人が見えにくくなっている。検査が必要なのになかなか検査が受けられず、自宅で耐えている人もいる」と話す。
◆検査できる医療機関3000カ所中1000カ所がHP公開に応じず
東京都内の医療機関などで行われる1週間平均の検査人数は、1月29日に約2万9000人で頭打ちとなった後は下降し、6日時点では約2万5000人だ。
都は検査数が伸びない理由の一因として、医療機関の協力を挙げる。都は検査ができる医療機関をホームページ(HP)で公開しているが、対象となる3000カ所のうち、1000カ所は公開に応じていない。都は一部の医療機関への集中を避けるため、公開への協力を呼び掛けている。
また無症状の濃厚接触者が医療機関に殺到するのを避けるため、8日から濃厚接触者に抗原検査キットを無料配布する取り組みを始めた。
新変異株オミクロン株は、コロナによる肺炎が軽症でも、基礎疾患が悪化して重症化するケースがある。高齢者がなかなか検査が受けられないと、基礎疾患が悪化する危険性が高まるため、伊藤院長は「医療機関では、有症状の人や重症化リスクのある人がまず検査を受けられるようにしてほしい」と訴える。
東京新聞 2022年2月9日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/159081