1 :2022/01/19(水) 04:14:52.06 ID:jrRiTMdV9.net
(中略)
発達障害に特徴的な行動は、お子さんが幼少期からとして認められることが多いですが、もっとも小さな頃から認められるのは、自閉症スペクトラムという疾患です。
この疾患は主に2つの特性があります。
1.コミュニケーションの障害
2.(生活に支障が出るレベルの)非常に強いこだわり
どちらもある程度は誰にでも当てはまることなので、どんな行動を異常と捉えるかは本当に難しいのですが、乳児期〜幼児初期は、子どもを取り巻く環境も人間関係もシンプルであり、その子の社会性を測る行動パターンも限られているため、気づかれることが多いです。
例えば、赤ちゃんの頃から視線が合いにくい、人見知りを過剰にするか、もしくはまったくしない、お母さんの後追いをしない、喜びや驚きをお母さんと共有しようとしない、物音に敏感(鈍感)などの特徴があります。
専門医が「病院」ではなく「福祉窓口」をすすめるワケ
最近では育児書にも発達障害について細かく記載されておりますので、読んで心配になってしまう親御さんもいらっしゃるかもしれません。お子さんのこうした行動が気になった場合は、まずはお住まいの区市町村の福祉窓口で相談してみることがおすすめです。
1歳半児健診や3歳児健診で相談してみるのもよいと思います。保健師さんや心理士さんが相談に乗ってくれて、内容に応じた提案をしてくれます。福祉窓口で相談すると、場合によっては「療育」を提案されることもあるかと思います。
療育とは、障害のあるお子さんに対して、個々の障害の程度や特性に合わせ、自立や社会参加を目標とした個別もしくは小集団でのプログラムを定期的に行い、お子さんの成長発達を支援する場を言います。
(中略)
一概には申し上げられませんが、一般的に未就学児では、医療機関を受診するよりも先に区市町村での療育サービスをご利用頂くほうが有益なことが多いです。
前述の通り、発達障害のお子さんへの支援は「治す」というよりは「育てる・育つ」という要素が大きいため、慌ただしい病院の外来のみでは力不足な面が多々あります。
また、就学前の療育利用のみで改善し、小学校からは通常級で問題なくすごせているお子さんもいらっしゃいますので、まずはこうした福祉サービスを試してみる価値はあると思います。
「小学校入学後」に突然落ち着きがなくなる子
小さい頃にはまったく気にならなかったのに、小学校入学後になってから授業中に立ち歩いたり、集団行動がうまくとれなかったり、一斉指示を聞き漏らしてしまったりというような行動が目立つようになるお子さんもいらっしゃいます。
(中略)
そういうときにスクールカウンセラーに相談したり、特別支援教室や、通級指導教室などを利用したりすることでうまくいくケースもあります。