1 :2022/01/13(木) 08:40:53.11 ●
(中略)
●人材不足の要因は3K?低収入?無関心?
物流業界の人材不足は、もはや業界内だけの課題ではなく、日本経済の発展を妨げる社会課題となりつつある。では、物流業界が人材不足にあえぐ原因とは何か?
3K(キツイ・汚い・危険)と言われる業界イメージもあろう。他業界に比べ、長時間労働が常態化している上、平均収入が低いこともあろう。だが、最大の問題は、物流への無関心ではないか?そもそも学生・生徒らが就職先を考える上で、物流企業は候補にすら挙がらない現状を、私はこれまで何度も経験してきた。
私は、物流企業の採用活動支援を行っている。ある物流企業の役員と共に、高校の進路指導室にあいさつに行ったときのことだ。
「物流…ああ、トラックドライバーの募集ですね」──名刺交換をすると、すかさず先生は言ってきた。「いえ、倉庫作業員と事務員の求人票をお持ちしたのですが」と返す物流企業役員が、哀れだった。
高校の、しかも進路指導担当の先生ですら、物流の仕事=トラックドライバーしかないと思っている。こんな状態では、そもそも就職を志す生徒の脳裏に、就職先候補として物流企業が浮かぶわけがない。
(中略)
直近では「物流の2024年問題」が迫り、またフィジカルインターネットという新たな概念が、将来社会実装されるべき物流変革として示された。このような状況においては、物流に関わるすべてのステークホルダーによる、多様な価値観を基にした、広範な議論が必要になる。物流企業においても、現場を知る人だけでなく、現場を知らなくとも、物流を系統的に学んだ人の発想や理論が必要になっていく。
最近、高度物流人材という言葉が使われるようになってきている。明確な定義は無いものの、物流の課題を知り、ITやロボットなどのチカラを活用しながら、物流DXなどの改善・変革を実践し、またリードできる論理的思考を備えた人材が、高度物流人材にあたるのであろう。
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