1 :2022/01/08(土) 17:20:30.68 ID:ZWLH2dc99.net
モデルの菜嬢嬢さんは、細い目が「攻撃的」だとして、ソーシャルメディアで批判された
これは中国のモデル菜嬢嬢さん(28)が最近、ソーシャルメディアに投稿した一文だ。菜さん過去の写真が、誤った理由で拡散されたからだ。
標的となったのは、菜さんの写真が使われている中国の菓子メーカー「三只松鼠」の広告。この広告が拡散されてから数日間、菜さんはインターネット上で「故意に攻撃的」で「非愛国的」だと批判を受けた。
なぜ批判を? 菜さんの目が細いからだった。
一部のSNSユーザーの怒りはすさまじく、三只松鼠はこの広告をインターネットから取り下げた上、人々を「不快にさせた」と謝罪した。
しかし菜さんは、モデルとして「仕事をしただけ」なのに、なぜインターネットいじめに遭う羽目になったのか、理由が分からないと話す。
中国のソーシャルメディア「微博(ウェイボー)」で菜さんは、「私の見た目は両親から与えられたものだ。生まれたその日に、私が自分の外見で中国を侮辱したとでも?」と書いた。
■「西洋がすべてを決める時代は終わった」
2019年に撮影されたこの広告写真は、愛国主義を名乗るネットユーザーが探し出してきたもの。中国では現在、中国人を描く広告表現について、インターネットの意見が非常に敏感になっているという。
昨年11月には、細い目の中国人モデルの写真を仏高級ブランドのディオールが広告に使い、中国のインターネットで批判を受けた。この写真を撮影した中国人の写真家はその後、自分の「無知」を謝罪した。
最近では、独自動車メルセデス・ベンツや伊高級ブランドグッチも、細い目の中国人女性をモデルに起用し、ソーシャルメディアで怒りを買った。
中国では、インターネット上でナショナリズムや反西洋の機運が高まる中、こうした広告が中国人への人種差別の証だと指摘する声がある。西側企業が細い目のモデルを起用することで、中国人の顔に対する西洋の固定観念を補強しているという意見だ。
仏ディオールのこの広告は、中国の一部のネットユーザーから大きな批判を受けた
なぜ中国国内の広告で頻繁に起用されているような、色白で大きく丸い目をしたモデルを使わないのかと、多くの人が疑問を持っている。こうした特徴は、中国では理想的な美しさと見なされることが多い。
国営メディア中国日報は先に、「あまりにも長い間、西側の美しさの条件や、西側の好き嫌いの傾向が、美的感覚を支配してきた」と指摘。広告に細い目のアジア女性が使われていることにも言及した上で、「西洋がすべてを決める時代は終わった」と述べた。
「中国国民は、彼らの言う美の条件や、どんな女性が美しいかという基準に従う必要はない」
また三只松鼠については、中国企業として「中国の消費者が広告でどのように表現されたいのか、敏感に思っていることを知っているべきだった」と述べた。
一連の論争の中心には、こうした表現が19世紀に西洋で起こったアジア人を「つり目」で描く固定観念を思い起こさせるもので、そうした表現は現在、多くのアジア人から非常に攻撃的だとみなされている、という考えがある。
映画「成吉思汗の仮面」で俳優ボリス・カーロフ(右)演じるフー・マンチューが、アジア人差別の固定観念につながった
ハリウッドでは、アジア人の悪役「フー・マンチュー( 傅満洲博士)」が、細いつり目で表現された。このキャラクターが、「黄禍論(アジア文化が西洋社会を脅かすという人種差別的な考え)を強化し、継続させてきた。
台湾・中央研究院の劉文博士はBBC中国語の取材に対し、「確かに、『つり目』表現でアジア人を差別する風潮には長い歴史がある」と話した。
※以下省略。記事全文はソース元にて
1時間前
ワイイー・イップ、BBCニュース
追加取材:シルヴィア・チャン(BBC中国語)
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-59904164