最新記事(外部)
お勧め記事(外部)

進学は親の年収次第…負の連鎖を断ち切れない、日本の手詰まり感

スポンサーリンク

1 :2021/12/30(木) 16:30:21.02 ID:FovWfuHp9.net

幻冬舎 12/30(木) 11:31

日本は世界主要国の中でも「国が教育費を出さない国」として知られています。つまり家計の中で教育費の負担が大きいということを意味しています。そんな日本に待ち受ける未来をみていきましょう。

世界でも日本は「教育にお金をかけない国」だった
公立小学校5、6年生で教科担任制を拡大するため、政府が教員の加配定数を950人増やすことを決めたと報道されました。今後、段階的に拡大し、4年で3,800人増を目指すとしています。教員の多大な負荷についてはたびたび言われてきましたが、その是正に向けてのひとつの施策となるでしょう。

そもそも教員などの人件費は公費負担、つまり国や自治体が負担しています。そしてその割合は、世界主要国の中でも低いことが指摘されています。

世界主要国の教育費支出総額における公的教育費支出の割合を比較すると、最も高いのが「ノルウェー」で97.37%。教育費はほぼ国が負担している状態です。ほか「フィンランド」「スウェーデン」「アイスランド」と北欧の国々が上位を独占しています。「日本」は37ヵ国中33位で71.31%。教育費の3割は各家庭が直接負担しています。

【主要国「教育費の公的負担比率」上位10】
1位「ノルウェー」97.37%
2位「フィンランド」96.76%
3位「スウェーデン」95.33%
4位「アイスランド」94.99%
5位「ルクセンブルク」93.93%
6位「オーストリア」93.35%
7位「ベルギー」92.85%
8位「デンマーク」91.76%
9位「スロベニア」88.62%
10位「ギリシャ」88.6%

*************
33位「日本」71.3%
出所:OECD(2018年)より算出

また政府支出に占める教育費の割合をみていくと、1位は「チリ」で17.43%。「南アフリカ」「ブラジル」「ニュージーランド」「スイス」と続きます。41ヵ国中、「日本」は38位で7.76%。先進7ヵ国のなかではトップは「英国」で11.73%。「米国」「カナダ」「ドイツ」「フランス」「イタリア」と続き、「日本」はビリです。

【主要国「政府支出に占める公的教育費割合」上位10】
1位「チリ」17.43
2位「南アフリカ」15.33
3位「ブラジル」14.26
4位「ニュージーランド」13.52
5位「スイス」13.44
6位「メキシコ」13.43
7位「韓国」13.08
8位「アイスランド」12.93
9位「イスラエル」12.93
10位「コスタリカ」12.93

************
38位「日本」7.76%

都道府県別「大学進学率」と「平均年収」ランキングからは「悲惨な日本」しか見えてこない
国が教育にかけるお金は少ないという一方で、それでも世界有数の経済大国であることを鑑みると、日本は教育に対し、非常に効率的に投資ができている、という見方もできるでしょう。

しかし家庭負担が大きいと、経済格差により質の高い教育を受けられない人が多くなるということ。よく親の収入が子どもの学歴に影響するといわれ問題視されますが、教育費の公的負担率をあげることが、ひとつの解決策といえるのです。

文部科学省 『令和2年度学校基本調査』によると、大学進学率が最も高い都道府県は「京都府」で69.8%。一方、最も大学進学率が低いのは「沖縄県」で40.8%です。

【都道府県「大学進学率」ランキング】
1位「京都府」69.8%
2位「東京都」69.0%
3位「兵庫県」64.3%
4位「大阪府」64.3%
5位「神奈川県」63.1%

***********
43位「佐賀県」45.7%
44位「岩手県」45.4%
45位「鹿児島県」45.1%
46位「山口県」44.2%
47位「沖縄県」40.8%
出所:文部科学省 『令和2年度学校基本調査』

また厚生労働省『令和2年賃金構造基本統計調査』で都道府県ごとの平均年収を算出したところ、最も年収が高いのは「東京都」で595万2,300円。一方、最も年収が低いのは「青森県」で366万7.900円です
(関連記事: 『【2021年】都道府県「平均年収」ランキング』 )。

【都道府県『平均年収』ランキング】
1位「東京都」595万2,300円
2位「神奈川県」536万9,700円
3位「愛知県」513万2,500円
4位「大阪府」504万3,600円
5位「京都府」490万0,600円

**************
43位「宮崎県」384万0,200円
44位「岩手県」379万3,300円
45位「秋田県」375万8,000円
46位「沖縄県」374万0,300円
47位「青森県」366万7,900円
出所:厚生労働省『令和2年賃金構造基本統計調査』より算出

※続きはリンク先
https://news.yahoo.co.jp/articles/7fbcf275848ecf60f81d60a8d6e3c284d148976f