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【北海道旭川市クラスター】感染者のほとんどはワクチン未接種だった!

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1 :2021/12/01(水) 12:55:48.77 ID:Kk+INtqE9.net

オミクロン株が世界中に拡散されている。これまで水際対策がゆるゆるだった日本も、11月29日「全世界からの外国人入国を禁止」する決定をした。
が、すでにオミクロン株は「上陸済み」だった。

過去最大の感染者数となった第5波がようやく収まり、日常が戻ったかのように感じていた矢先の衝撃だ。しかし前兆はあった。

感染者のほとんどはワクチン未接種だった

冬には第6波が来ると囁かれるなか、11月12日に北海道旭川市でクラスターが発生した。道内の感染者22人中、15人が旭川市だ。
飲み屋街で次々と感染者が出た。市内では今、何が起こっているのだろうか。

「感染者の9割がmRNAワクチンの2回接種が終わっていなかったんです。
おもにカラオケ店でクラスターが発生しました。保健所も対応に苦慮しています」

旭川市で、ワクチン接種の最前線に立つ医師、阿部泰之先生はこう話す。
2020年からの新型コロナの感染拡大を受け、旭川医大で大混乱を経験した緩和ケア医だ。

現在、旭川医大客員教授を務めるとともに訪問診療専門のクリニックを立ち上げている。
旭川市でコロナワクチンの接種を積極的に行ってきた。

「新型コロナの流行に季節は関係ないといいますが、北海道の場合は換気が大きな問題です。
防寒のため気密性の高い建物、家屋が多く、換気のシステムを新たにつけないと十分な換気ができません。
11月の時点ですでに最低気温は氷点下ですから、窓を開けておくのは難しいんです。寒さと換気の問題はなかなか難しい」

寒さが増すなか「不十分な換気」と「ワクチン未接種」という条件が重なってのクラスター発生だ。
危機感をもった旭川市は、阿部医師の呼びかけもあって「駅前のイオン」で、「夜の8時半まで」「予約なし」でワクチンを接種できる体制を整えた。

mRNAワクチンと言えばオミクロン株の流行もあいまってブースター接種の開始時期についても議論の最中だ。

「抗体価が下がるなら、毎年追加で打つ必要があるのか、ワクチンは意味がないのでは」といった声も聞かれる。

「ワクチン接種してから時間が経つと抗体価が下がりますが、時間が経てば下がって当然です。
でも身体に新型コロナの記憶は残るから、ウイルスが侵入してきたとき、細胞は動いてくれるはずです。

抗体価はミサイルのようなもの。予め作っておくと、肝心なときにすぐ使えます。それが少なくなっても設計図があれば、敵が来たときにミサイルを作れるんです。
だから3回目のブースターショットを打たないと全然意味がないよってことではなくて、万全にしておきたいなら打ちましょうという感じです。
僕は機会がくればブースターを打ちますが…それよりもまず、飲み会の前でもいいから、2回目までの接種をしてほしいですね」

阿部医師が「駅前イオンの3階に出店」してまで、ワクチン接種を進めるのは、理由がある。

「ワクチンができるまで、我々医療従事者がやっていたのは『敗戦処理』でした。
感染した人の症状を和らげ、なんとか改善させるしかなかった。積極的な治療もありませんでしたから。

でも、ワクチンはその病を『予防』できるんです。感染を防ぎ、もし感染しても重症化しないようにできるんです。
ワクチン以前には感染した人の受け入れを待っているしかなかったのに、ワクチンのおかげで、病との戦いに積極的に介入できるようになったんです。
だからみんな頑張っている。コロナそのものの治療は僕の専門ではありません。だから、その前の予防に力を入れてきたんです」

クラスターが発生して、地域の医療が崩壊した経験をもつ現場ならではの強い思いがあるのだ。
https://friday.kodansha.co.jp/article/217483