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【話題】若者が憧れる声優業 「1本1万5000円」の仕事にすらほとんどがありつけない「安定なんて声優である限り無縁」

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1 :2021/11/15(月) 18:23:54.75 ID:CAP_USER9.net

https://www.news-postseven.com/archives/20211114_1705318.html?DETAIL

ひとり売れっ子がいればビジネスとして成立するイメージがある芸能事務所と違い、大ヒットアニメの主要キャストに名を連ねる声優が所属していても、声優事務所は経営が立ちゆかなくなるものらしい。『鬼滅の刃』禰豆子役の鬼頭明里や『トロピカル〜ジュ!プリキュア』キュアサマー役のファイルーズあいなど人気声優が多数、所属する声優事務所「プロ・フィット」が2022年3月プロダクション業務を閉鎖すると発表した。俳人で著作家の日野百草氏が、子供がなりたい職業の上位常連となった「声優」というお仕事と事務所の厳しい現実について元マネージャーに聞いた。

「みなさんが思うほど声優事務所って儲からない、大手でも本業だけでは厳しいです」

かつて声優事務所で営業を担当していた元マネージャー氏に連絡をとった。担当する作品の絡みもあって、マネージャー業を離れた今も声優事務所との付き合いは多い。同じく筆者もこの業界に関わってきたため、氏を補足する形で本稿を進める。

「若手の人気声優がいても本業の稼ぎは思うほどではありません、必然的に事務所の上がりも少ないわけです」

氏の語る「本業」とは所属声優のエージェンシー業務とマネジメント業務を指す。しかし人気声優がいるから儲かっている、人気アニメのメインを何人も抱えているから儲かっているというほど簡単ではない。

「まず声優事務所の取り分が少ない。一般的な芸能事務所なら半分、お笑い系の大手ならもっと持っていきます。でも声優事務所の多くはそこまで取らない。事務所や案件にもよりますが2〜3割でしょう。手数料程度という場合もあります」

「抜き分を多くできるのはタレントのギャラが高い、これに尽きます。芸能人と声優では最初から設定されたギャラが違いますからね、こればかりはどうしようもない」

とくにテレビではタレント枠とその他で出演料が大きく違う。たとえば、同じ作品に出演しても、誰もが知る人気若手声優が1万5000円で、ゴリ押しというだけの新人タレントが10万円といったケースはごく普通である。なんだか身分差別のようだが大学教授や作家、何かの専門家といった文化人枠というのも信じられないほど安い。昨今、タレントを減らして文化人や声優を起用する番組が増えたのも、コア視聴率重視への移行と同時にテレビの経費削減という面も大きい。1988年、永井一郎氏が「磯野波平ただいま年収164万円」という雑誌記事を書いたが、多くの声優の待遇はその人気と知名度ほどにはいまも変わらない。