1 :2021/10/02(土) 10:15:26.15 ID:nRFWnoMv0.net
PRESIDENT Online10/01 9:00
https://president.jp/articles/-/50497
大企業の採用担当者が「出世頭は東大でも早慶でもなく明大出身」と断言する理由、変なプライドもなくコミュ力が高い
(略)
■「東大までの人」の就職活動
ところが、われらが東大生に関しては、各企業の採用担当者たちが口をそろえる奇妙な現象があるという。
「僕らは『東大までの人』と呼んでいますね。『あの子は「東大までの人」だよねー』って」と小林さんはなにやら小ばかにした口調で言った。
学歴社会の頂点である東大生にかぎって、就職活動の場での評価が極端にお粗末なものがいるのだそうだ。
「エントリーの数は少ないし、行動量も少ない。小手先の訓練で伸ばせるSPIを伸ばす努力もしない。面接でも熱意がないし、最低限の業界研究もしてこない。ちょっと突っ込んだ話をするとまるでFランク(底辺)大学で遊びほうけていた学生のようにトンチンカンな応答に終始して話がまったくかみ合わない。『東大までの人』の就職活動は、こんな調子なんですよ」
「大学別に企業説明会の日程が用意されているし、書類選考も悪名高い『学歴フィルター』で素通りしちゃうから、必死になる必要がないのでは?」
僕がそう尋ねると、小林さんは「問題の根はもっと深いんですよ」とかぶりを振った。
「東大までの人たちは、社会に興味がないんです。正確に言えば、興味がないわけではないんですが、社会で成功したいという欲求は人一倍強いのに、その過程をまったくイメージできていないんです。『30歳までに年収1000万円欲しい』だとか『将来は経営者になりたい』といった願望だけは強いのですが、それをかなえるためにはどんな仕事に就いて、どういうふうに成功するかという具体的なビジョンがまったくもって貧困なんです。それなのになぜか自信だけは満々なので、そういう子がクライアントだと本当に困りますね」
耳の痛い話だった。大学院の博士課程まで進学し、人より長く大学にいた僕も実社会に対するイメージはずっと希薄だった。社会にたいして興味もなかった。ようやく「物心」がついたのは、就職してしばらくたった30手前のころだったように思う。