1 :2021/09/04(土) 23:32:33.34 ID:CAP_USER9.net
番組はこの日、女子高生遺棄事件について、容疑者の趣味とされる“アニメやバ美肉”を動機と紐づけるかのように報じたメディアについて、その影響を考えることに。
兼近は「容疑者が『アニメを見て、真似したくなって犯行に及びました』と供述しているのであれば、まだ百歩譲って『アニメが原因の可能性がありますよ』と言えるけど、そのように言っていないですよね。勝手な憶測で『アニメ好き』とだけ貼り付けてしまうことは、完全にラベリングだと思う」とコメント。
また、今回の報道について「個人の趣味趣向に対する差別を扇動するだけでなく、自己表現の形としての性の多様性を侵害する」と声明文を出したNPO法人バーチャルライツ理事長の国武悠人さんは、“アニメ好き”と併記して報じられた「バ美肉」について、「ゲーム上やVTuberの活動などで、美少女のアバターをかぶり、なりきって自分を表現すること」と解説。
脳科学者の茂木健一郎氏は「理解していない、分からないものに対して人間の脳は不安になる。『何それ?』って不安なものに対して、それが原因なんじゃないかと思うバイアスがある」と脳科学の視点から指摘した。
兼近も「新しいものに対して嫌悪感を示したり、攻撃したがったりする文化があると普段から感じている。この『バ美肉』だって素晴らしいものだけど、それを知らないから=危ないものとして扇動しているように思う」と危機感を募らせた。
こうした事件報道の在り方について、兼近は「見出しだけで物事を判断する人が多い。中身を読まずに、見出しの印象だけで感じたものは一生残ると思う。芸能人の記事も同じことが言えて、見出しに名前が登場したら『こいつなんかやらかした人でしょ』って、ずっと記憶に残り続ける」と警鐘を鳴らした。
兼近は最後に「見る側・聞く側・読む側がしっかりと判断して、『どういうことだろう?』と考える力を作っていかないといけない。自分より下の世代にも、『報道をどう受け取るかも大事だよ』と、伝えていきたいと改めて感じましたね」と、改めて自身の考えを述べた。
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