1 :2021/08/26(木) 12:33:36.43 ID:mSUirv719.net
https://news.yahoo.co.jp/byline/moriyamasaya/20210826-00253672
もうすぐ夏休みも終わりますが、子どもが部屋で一日中ゲームやSNSをしている姿を見て「あの子、依存症になっているのでは?」と心配になっている親御さんも多いのではないでしょうか。
ゲームやSNSは手軽に暇を潰せるだけでなく、達成感や他者から承認される喜びも味わえます。在宅時間が長くなり、学習のオンライン化も進む現在は、特にゲームやSNSにハマりやすい状況といえるでしょう。夏休みなら尚更です。生活リズムが大きく崩れている、体力が低下しているなど、生活や心身に何らかの問題が生じている場合は依存が疑われ、専門的な治療やカウンセリングが必要になることもあります。
そこで今回は、夏休み中のゲーム・SNSの利用がどの程度依存状態にあるのかどうか、そこからどのように日常に戻していくのか、親としてサポートすべきことを中心に解説していきます。
まずは依存度合いを簡易チェックしてみよう
依存症とは、「自分の意思ではやめたくてもやめられない状態」のことを言います。決めた時間になってもやめることができない、他の活動に支障が出ているといった場合は注意が必要です。特に子どもの場合は依存症に至るスピードも早いため、予防と早期対応が重要になります。
まずは子どもの状態がどの程度なのか把握するため、例えば筆者が所属するMIRA-iで活用している「ネット依存・ゲーム依存度チェック」など、いわゆるチェックリストの利用をおすすめします。ただし、これらはネット上の簡易診断ですので、結果はあくまでも参考程度に捉えてください。
もし「依存症が疑われる」という結果がでた場合、すぐさま子どもにそれを指摘してしまうのは控えましょう。ムキになって否定したり、過剰に防衛的になったりしてしまいます。依存度が高いということは、それだけ自分ではコントロールできない状態であるということですから、本人の気合いや意思の問題にしてはいけません。親をはじめ、周囲がオンライン以外の望ましい活動や生活習慣を取り戻せるようしっかりサポートしていくことが大切になります。
回答結果を眺めながら、子どもが自覚している問題や困り事を共有し、その問題について一緒に考えていこうというスタンスで接してあげてください。
依存状態が疑われる場合は、専門家に相談を
実際に依存状態に陥ってしまっている場合、どのような問題が生じるのでしょうか。過去の相談事例をもとに具体例を挙げてみました。
寝る時間になってもゲームやSNSをやめられない。夜中もゲームをし続けることで生活リズムが乱れる
ゲーム優先あるいはゲーム中心の生活になり、他の活動への意欲が低下する
親など家族とのコミュニケーションを避ける。隠れたり、嘘をついて使用する
SNSやゲームを巡って友人関係でトラブルが起こる。現実の友人関係が希薄になる
お小遣いの範囲を超えて課金をする。親のお金を隠れて使って課金をしている。
こういった問題が実際に生じつつも、ゲームやSNSの使用を本人がコントロールできていない場合は、専門的な治療や支援が必要となります。
あわせて、家族の皆さん側のケアも大切になります。誰かが疲弊している場合は、家族だけで問題を抱えるのではなく、必ず専門家に相談して助言を得るようにしてください。
依存状態から回復するには時間がかかります。だからこそ、早い段階で専門家から正しい知識を学ぶことで、家族の心身の健康を保ちながら適切な対応方法を身につけることが大切になるのです。
夏休み前の日常に、生活を戻していくためには
ゲームやSNSが長時間になっていたとしても、深刻な問題にまでは至っておらず、親子で新学期に向けて生活を戻していく心構えができていれば、まずは家庭で出来ることから始めていきましょう。
まずは、いきなり夏休み前の日常に戻そうと焦ってしまうあまり、ゲームやSNSの時間を減らすための厳しいルールを一方的に課したり、スマホやゲーム機自体を取り上げたりするようなことは避けてください。親に反発する形でかえってゲームやSNSの利用を助長することもあるからです。ゲームをしている子どもに向かって「宿題をしなさい!」と注意しても、楽しいゲームを終わらせ面倒な宿題に取り掛かることは非常に困難だと想像できると思いますが、それと同じです。まずは子どもがゲームやSNSをしていないとき、お互いに機嫌がよいタイミングを見て、「日常に戻していくためには何から取り組むとよいか」を話し合ってみるようにしましょう。
(以下リンク先で)