1 :2021/08/21(土) 15:20:25.65 ID:YSm3rWbT9.net
日本版ワクチンパスポートの提示が義務化されたら、私たちの生活はどう変わっていくのだろうか。
■パスポートがないと新幹線に乗れない。
ある日の午後、都内に住む50代の主婦・A子さんは、静岡県の実家に住む兄から連絡を受けた。
「母さんが倒れた。危ないかもしれないから、すぐに来てくれ」
慌てて家を出て、タクシーを拾う。だが、乗り込もうとすると、運転手にこう声をかけられた。
「パスポートはお持ちですよね?」
副反応が心配でまだワクチンを打っていないA子さんが戸惑っていると、運転手がドアに貼ってあるステッカーを指さした。
《ワクチンパスポート所持者専用車》
仕方なく電車で東京駅へ向かったA子さん。ようやくたどり着いた東京駅では、新幹線の改札でパスポートの提示を求められ、
「パスポートの提示がなければ県境をまたぐ長距離移動はできません」と門前払いされてしまった。
「まさか、ワクチンパスポートを持っていないばかりに、こんなことになるなんて」
A子さんは後悔したが、後の祭り。在来線を乗り継いで帰郷はできても、入院中の母親を見舞うために病棟に入るにはワクチンパスポートが必須と聞いて泣く泣く断念。
そのうちに、母の病状が悪化、そのまま息を引き取ってしまった──。
極端すぎる事例と思いながら読んだかたも多いだろう。しかし、これに近いことは実際に起こり得るかもしれない。
事実、イタリアでは9月1日から航空機、高速鉄道、地域間鉄道、地域間の船舶での移動などでグリーンパスの提示が義務化される。
日本でも航空機や新幹線、特急など都道府県をまたぐ移動手段で、同様の措置が取られる可能性は低くない。
「駅構内に入る際の提示を簡素化する目的で、Suicaなど交通系ICカードとワクチンパスポートがひもづけられることも考えられます。
感染の拡大が止まらないなかで、パスポートの提示義務化が始まれば、移動制限がかかる可能性は充分にあり得ます」(国交省関係者)
移動の制限が徹底されなくても、専用車両などが登場するかもしれないともいわれている。
「ワクチン接種者と未接種者を長時間混在させないために、『パスポート所有者専用車両』もしくは『非パスポート所有者車両』ができる可能性はあります。
後者の場合、それによって感染リスクが一気に急増するのです。しかし、それも“ワクチンを接種しない人の選択”として片付けられてしまうでしょう」(前出・国交省関係者)
交通機関以外で、入場に制限が加えられる可能性がもっとも高い場所は、デパ地下だ。
「地下は自然換気が期待できないため、どうしても機械換気に頼ることになる。省エネや省コストによる節約、機器の老朽化などにより、
換気の流入量より排出量が下がってしまうと、機械換気によってかえってウイルスを拡散し、蔓延させるリスクがあります。不充分な換気は、
たとえば病院クラスターの原因にもなってきたので要注意です」(前出・一石さん)
実際、今回の緊急事態宣言下では、大型商業施設での感染が拡大。政府の分科会は8月12日、デパートの地下食品売り場やショッピングモールなどの人出を「強力に抑える」よう政府に提言した。
ワクチンパスポートの提示義務が始まれば、持っていない人は真っ先に“出入禁止”になりそうだ。
「ワクチンパスポートを持っていない人たちは、商業施設や娯楽施設での居場所を失い、《パスポート不問》を掲げる店や施設に集まることになるでしょう。
しかし、そこは“闇営業”の店。国民から厳しい視線が向けられるのは必至です」(医療ジャーナリスト)
https://news.yahoo.co.jp/articles/0b8ab3e883f3cb03d08c863435b1390ccd33cff5