1 :2021/07/13(火) 00:26:14.40 ID:5Cu8OdmE9.net
回転寿司「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイト株式会社は7月5日、「当社役員に対する競合会社からの告訴について」との文書を公式サイトなどで発表した。
同社の文書によると、ライバルの「はま寿司」が不正競争防止法容疑で同社を告訴。6月28日に捜査が行われたという。
かっぱ寿司も社内調査を実施すると、同社の田辺公己社長(45)が、20年11月から12月まで、はま寿司の日次売上データなどを入手していたことが分かった。
田辺社長は東海大学を卒業すると、ゼンショー(現:ゼンショーホールディングス)に入社した。同社は2002年、はま寿司を設立したが、田辺社長は14年に取締役を務めていた。
■ なかなか光明の見えないかっぱ寿司
18年にグループ会社のココスジャパンの社長に就任するが、しばらくしてゼンショーホールディングスを退社。20年11月にカッパ・クリエイトに顧問として入社した。はま寿司のデータを不正入手したのは、顧問の時だったという。
文書が発表されたのと同じ7月5日、TBS NEWSは「『かっぱ寿司』運営会社を警視庁が家宅捜索 他社の営業秘密侵害か」の記事を配信した。
■ 今や“負け組”
この記事はYAHOO!ニュースのトピックスにも転載され、文書の内容を要約して紹介した上で、警視庁が不正競争防止法違反の容疑でカッパ・クリエイトの本社を家宅捜索したと報じた。
経済を担当する記者は「近年、カッパ・クリエイトの業績は芳しくありません」と指摘する。
「4月30日に発表された決算短信で、売上高は648億8100万円で、前年比でマイナス13・3%と落ち込みが顕著でした。営業利益は15億7200万円の赤字、当期純利益は11億4900万円の赤字となりました」
回転寿司の業界に詳しい関係者は、「かっぱ寿司は追い詰められているのかもしれませんね」と言う。
「かつては業界1位に君臨し、老舗との自負もあったはずです。しかし気がつけば、回転寿司のチェーンでは“負け組”になりつつあります。その焦りが、ライバル社のデータを不正に入手するという“禁じ手”をさせてしまったのかと考えてしまいます」
■ 低価格路線がヒット
ひょっとすると世代によって、かっぱ寿司のイメージは異なるかもしれない。比較的、若い世代にとっては、魅力的ではないようだ。だが、少なくとも40代以上の消費者なら、かっぱ寿司の全盛期をご記憶だろう。
1994年、日本農業新聞は「カッパ・クリエイト、株式を店頭公開、全店にすしロボット」との記事を掲載した。
「記事には回転寿司の『最大手』と書かれていました。その後マスコミには、かっぱ寿司が快進撃を続けているという記事が何度も掲載されます。特に2000年代に入ると日本経済はデフレに苦しみます。かっぱ寿司は『1皿の価格を100円に統一する』という低価格路線で消費者の人気を獲得します」(前出の記者)
時事通信は2003年7月、「カッパ・クリエ、今期連結最終益は45億3000万円=5期連続最高益」との記事を配信。同年11月には東証1部に上場を果たした。かっぱ寿司が絶好調だった時代だと言える。
ところが、ここに意外な会社が「回転寿司の業界再編」を唱える。先に見た、はま寿司を運営するゼンショーホールディングスだ。
■ 目前に迫った“統一”
「かっぱ寿司は上場後、無理な出店がたたって経営が悪化します。するとゼンショーが07年にカッパクリエイトの株を31%購入し、グループ会社化します。更にゼンショーはスシローの株も27%取得します。かっぱ寿司とスシロー、そしてはま寿司が、ゼンショーの主導で一気に合併する可能性が浮上したのです」(前出の関係者)
ゼンショーホールディングスは、牛丼チェーン「すき家」の運営で知られる。創業者で会長の小川賢太郎氏(72)は、東大に入りながら学生運動で中退。その後、中小企業診断士の資格を取得し、倒産する前の旧吉野家に入社したという経歴の持ち主だ。
「小川会長は当時、『自分は回転寿司業界を統一するために、はま寿司を設立したんだ』と説明していました。ゼンショーが業界におけるガリバー企業を構築し、一強時代を作り出すのかと、外食産業全体が注視していました」(同・関係者)
だが、小川会長のプランは一気にほころびを見せた。強引な進め方にスシローが反発し、外資のファンドと組んで防衛策を講じたのだ。
▽引用ここまで。全文は下記でどうぞ
https://news.livedoor.com/article/detail/20516813/