1 :2021/06/10(木) 05:31:20.11 ID:CAP_USER9.net
問題のシーンが描かれたのは、最悪の呪詛師・夏油傑が「うずまき」という技を使う場面。今までに取り込んだ呪霊をまとめ、相手にぶつける呪霊操術の奥の手だが、背後には人体が渦巻き状になっているおぞましい姿が。この描写が雑誌掲載時には、伊藤潤二の『うずまき』シリーズに出てくる渦を巻いた形の死体と、ほぼ同じデザインとなっていた。
ところが今回発売された単行本では、うずまきの形に変化が。顔の位置や全体の構図などが変更されており、よりダイナミックな印象を与える形状となったのだ。そのためネット上では《そのまますぎてお叱りが入ったのか?》《修正前はまんま丸パクリだったし当たり前だろ》《そうか、ダメだったのか》《修正後も大して変わってないけど、そのまま流用したのがまずかったのかな?》など、パロディにNGが出たのではないかと予想するファンも多かった。
伊藤潤二は『呪術廻戦』のうずまきに好意的?
実際に『呪術廻戦』の作者である芥見下々は、伊藤や各関係者に許可を取ったと公言しているが、週刊誌の連載スピードの関係で?後出し?になってしまったとのこと。しかし、怒られたため修正したとは考えにくいだろう。
伊藤本人は、『呪術廻戦』のうずまきを紹介するファンのツイートに?いいね?をつけており、後になって「やっぱりダメ」とちゃぶ台返ししたとは考えにくい。
ちなみに『呪術廻戦』のうずまきは、前日譚となる0巻から登場している。16巻のオマケページで芥見は、《伊藤先生のタッチに近づけたい!!》という思いで描いたと語っており、そのリスペクトは本物のようだ。さらに《WJ本誌・単行本と二度チャレンジしましたが、やはりあのおどろおどろしさはそう簡単に出せるものではありませんでした》とも語っており、より伊藤のタッチに近づけたかったため描き直したのかもしれない。
また芥見は、パロディーやオマージュの線引きについて、《色々な人(今回の場合、伊藤先生)の優しさに甘える前提であることは否めません》と語っていた。引用は作品を作るうえで重要なメソッド。これからも臆せずに、さまざまな作品から引用してもらいたいものだ。
2021年6月7日
https://myjitsu.jp/enta/archives/91279