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【悲報】上白石萌歌の「スピッツ」呼び捨て発言が波紋 丁寧すぎる「さん付け」はむしろ失礼?

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1 :2021/04/30(金) 17:38:59.98 ID:CAP_USER9.net

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/82675

小泉 カツミ

4月9日放送の『ミュージックステーション』。女優で歌手でもある上白石萌歌が歌手名の『adieu(アデュー)』名義で登場し、大ファンだと言うバンド『スピッツ』と共演を果たした。彼女は、CMで『スピッツ』の『楓』などをカバーしたり、姉の上白石萌音とスピッツの楽曲をカバーしYouTubeで公表し、美しいハーモニーが話題を集めたりと、以前からファンであることを公言していた。
司会のタモリは、スピッツの草野マサムネに「(上白石が)スピッツのカバーをされているの知ってました?」と聞くと、草野は「むしろスピッツの『楓』より好きです」と答えた。
すると上白石は、
「スピッツは、私にとって神様的存在なので、神様からそんなお告げを頂いたんだと思うと、すごく震えるような気持ちです」と答えたのだ。
『スピッツさん』ではなく『スピッツ』。ちょっと「あれ?」と思った方も多かっただろう。その後も、上白石は「スピッツ」と口にするたびに「さん」づけすることはなかった。

オンエア後、ネット上では、
<Mステで上白石萌歌ちゃんが、スピッツのことをさん付けしなかったのが少し引っかかる>
<スピッツ尊敬してるなら「さん」くらいつけよう>
<スピッツさんじゃねえのかよ。スピッツだからとかじゃなくて、デビュー30周年迎えてる大先輩やで。失礼すぎん?>
などという苦言が多数投稿された。

その一方で、上白石と同じ「スピッツ」ファンからは、
<上白石さん、スピッツメンバーが「スピッツさん」って呼ばれるの嫌なのまでちゃんと知ってそうだった>
<スピッツさんって言わないところがさあ、最高だよねって思う>
<上白石さん、本当に嬉しそうなの良い! 「スピッツ」っていうのほんとにファンなんだなって思った 笑>
<当の本人達がさん付けされるの嫌がってんの知ってたんだろうし。それ履修済なんだ>
といった称賛の声もあったのも事実である。

また、アーティストの米津玄師も、過去に自身のTwitterでこんな発言をしている。
<バンド名にさんをつける習慣っていつから始まったんだろう? 3年ほど前、スピッツの対バンイベントに出演させてもらったときに、MCでスピッツにさんをつけなかったことでお客さんにエラい怒られてびっくりしたんだけど、そこんとこどうなんだろう。みんなはバンド名にさんつける?>と問いかけている。

昨今、テレビのトークでは、出演者は他の出演者を呼ぶ時に、「さん」づけが当然のような習わしになっている。個人名に「さん」付けするのは当然なのだが、グループ名やコンビ名にも「さん」が付けられるのだ。「関ジャニさん」「TOKIOさん」「嵐さん」「ももクロさん」……。お笑い番組にしても、当然のように「オリラジさんと共演した時」とか「バナナマンさんは……」などと普通に話されている。

筆者は、以前からこの風潮を「何だか気持ち悪い」と思っていた。当事者たちは、一緒に出演している彼らに失礼のないようにという思いで「さん」付けしているのだろうが、一方で「さん付けしておけば失礼にならないだろ」という安直な発想に思えてならないからだ。例えば、自分が大ファンであるようなアーチストについて語る時、呼び捨てになるのは当然のことではないか。誰も「ビートルズさん」とか「ローリングストーンズさん」などとは呼ばない。確立された固有名詞には、下世話な敬称などはかえって失礼にあたると思えるからだ。

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