1 :2021/03/23(火) 22:05:36.92 ID:CAP_USER9.net
少女マンガを読む男性は少数派ですが、確かに存在しています。以前は家族の影響でよく少女マンガを読んでいた筆者が改めて少女マンガを読もうとしたとき、入手できる情報が少ないことに気付きました。女性が少年マンガを読むのは当たり前とされていますが、男性が少女マンガを読むことは想定されているのでしょうか。
先日、ある企画で少女マンガの編集者さんとお話をしたのですが、そのとき不意に「そういえば、最近少女マンガを読んでないな」と思い当たりました。 筆者はマンガ好きの姉がいることもあり、実家暮らしをしていたころは当たり前のように少女マンガを読んでいたものです。小学生の頃は「りぼん」や「なかよし」を当たり前のように手にしており、姉が高校に上がったころは「LaLa」を愛読していました。ある時などは姉が手に入れた、まだCLAMP先生が大阪で活動する同人サークルだったころの同人誌を目にしてしまい、全く知らない世界に恐れおののいたことも記憶にあります。
あの頃読んだマンガは数え切れません。「りぼん」だけでも岡田あーみん先生の『お父さんは心配性』、柊あおい先生の『星の瞳のシルエット』、さくらももこ先生の『ちびまる子ちゃん』、浦川まさる先生の『いるかちゃんヨロシク』、一条ゆかり先生の『有閑倶楽部』、など、印象深い作品は今でも覚えています。
「LaLa」では樹なつみ先生の『朱鷺色三角(ときいろトライアングル)』『パッション・パレード―朱鷺色三角 2』『OZ』を特に愛読していました。他にもなかじ有紀先生の『小山荘のきらわれ者』も非常に楽しませていただきました。
他にも那州雪絵先生の『ここはグリーン・ウッド』や川原由美子先生の『前略・ミルクハウス』、高河ゆん先生の『アーシアン』、田村由美先生の『BASARA』なども読んでいましたし、アニメが先でしたが山本鈴美香先生の『エースをねらえ!』、池田理代子先生の『ベルサイユのばら』、大和和紀先生の『はいからさんが通る』なども原作に目を通しています。
しかし今では少女マンガを読むことはまったくありません。情報がなく、何を読んでいいのか分からないのです。
Twitterを見ても、流れてくるのは少年・青年マンガの情報ばかりで少女マンガの情報はありません。筆者はライターという職業に就いているため、情報収集にはかなりの時間をかけています。Twitterの特性上、読まないジャンルの情報が手に入らないのは当たり前の話ではありますが、それでも情報が遮断されているのではないかと思うほど手に入らないのです。おそらくは、男性向けに情報が発信されていないのでしょう。
そもそもの問題として、男性が少女マンガを読むことに抵抗感を覚える方が多いこともあります。昔、ある友人と一緒にいたとき、楠桂先生の『恋してフローズン』を購入したことがあるのですが、その友人からは「え? お前それ買うの?」と首をひねられたことを思い出します。女性が少年マンガを読むのは当たり前に受け入れられても、男性が少女マンガを読むのはおかしいと感じてしまう状況に、今でもそれほど変化はないでしょう。マンガ以外にも存在するジェンダー問題です。この感覚がある以上男性の少女マンガ読者はあまり多くはならず、宣伝効果も見込めないため出版社も力を入れず、必然的に男性は少女マンガの情報を手に入れにくくなってしまっている状況があるのではないでしょうか。
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