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【驚愕】「8時間で250人書き写した」愛知リコール署名偽造、バイト男性は「人気案件」と証言

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1 :2021/02/20(土) 16:55:38.12 ID:omUAl7hp9.net

愛知県・大村秀章知事の解職請求(リコール)を求める署名活動で、43万5千筆の83%に不正が疑われている。問題をめぐり、佐賀県内の貸し会議室で名簿の組織的な「書き写し作業」が行われていたと報じられた。
このアルバイトに参加した男性が、BuzzFeed Newsの取材に応じ、「最低賃金が低い佐賀では人気案件だった。運営側はとにかく『早さ』を求めていた」と証言。
「不正に加担し、反省している一方で怒りも感じている。個人情報やお金の出どころについて、説明をしてもらいたい」とも語った。

「ボールペンが安物だったようで、すぐ手が痛くなりました。僕が書き写したのは、8時間で250人ほど。人数を覚えておくぐらいしかモチベーションがなかったので…」

リコール署名を書き写すアルバイトに参加した九州地方の20代男性は、BuzzFeed Newsの取材にそう語る。

現場は佐賀市内にある建物の会議室。定員は最大80名だ。男性が午後に到着すると、「会議室はぎゅうぎゅうになっていました」と振り返る。
新型コロナウイルス対策なのか、ドアは開放され、廊下からも中の様子がうかがえた。机がずらりと並び、様々な年齢層の人たちが黙々と手を動かしていた。
「数日前のバイトでは、この時間で(署名が)数千人になっていました。いまは遅れていますよ」と発破をかけられた。
男性は「執拗に『早く』と、焦っていたのが気になりました。字の綺麗さは二の次でした」と述懐した。
リコール署名の収集期限は、多くの自治体で10月25日。男性が作業に参加したのは、その直前だった。

中略

「最低時給が800円もしない佐賀県では、時給900円や950円は相当な好条件。ひたすら書くだけの単純作業であれば、なおさら割がいいと感じ、応募しました。枠がすべて埋まる『人気案件』だったと思います」
「最初にこのアルバイトを口外してはいけない、と名前と住所つきの誓約書を書かされ、携帯などの私物はビニール袋に入れて一番後ろの机に置くよう指示されました」
案内された机上には、愛知県の人たちの住所の記されたA4サイズの名簿、そして高須院長や河村市長の顔写真が載っている署名紙紙と、ボールペンがあった。そのときはじめて、県知事リコール署名に関連した作業であると気がついた。
「リコールのため、佐賀で、しかもコロナ禍で大規模の作業をすることに違和感は覚えましたが、恥ずかしながら勉強不足で、このような作業も正式に必要なのだな、佐賀は賃金も安いからだな、と思った程度でした」

「10枠あるうちの8枠ほど、氏名と住所、生年月日を埋めるように指示されました。印鑑欄や代筆者を記す欄はそのままで良いと言われました。僕が担当したのはある市内に住む人たちで、名簿は地域ごとに並んでおり、1枚あたり30人くらいの名前や住所、生年月日が書いてあったように思います」
「同じマンションに暮らす人や、苗字が同じで家族であろうと思われる人たちの名前もありました。10〜20代はあまり署名していないんだな、と感じた記憶があります」
書き終えた署名用紙と、書き損じた署名用紙を机の上に分けて置いておくように言われた。
スタッフは回収した紙を集計すると、追加の作業をするわけでもなく、そのままダンボールに入れていた。あまりにも機械的な流れ作業で、やはり違和感を覚えた。
「運営スタッフは全部で数人で、どこかの会社員のように見えましたね。僕に最初の説明をしてくれたのは30〜40代の女性。他の人もですが、(九州の)方言がなかったので、愛知や東京からきた人だろうと思いました。休憩したまま2時間くらい戻らずサボっているようなアルバイトもいて、ずさんな運営だなとも感じましたね」
手の空いた時間には、運営スタッフも書き写し作業に加わった。なかには「あんた全然書いてないやん!」と怒られている人もいた。
男性は途中休憩を挟んで計8時間にわたり、約250人の氏名や住所などを書き写した。終業時間は夜9時で、派遣会社経由で申し込んだと思われる人たちは、その場で現金を受け取っていた。

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