1 :2021/02/15(月) 10:48:14.94 ID:gYt7dB7m9.net
つまり、今回のコロナ禍の異常な株高で一番儲けているのは日銀といえる。
その保有額はすでに時価で45兆円に達し、含み益は12兆〜13兆円とみられる。黒田総裁はたぶん、毎日笑いが止まらないことだろう。
こうした裏側が分かっている機関投資家などは、今回のコロナ禍の大暴落と急反発の局面で、日銀の動きや、日銀が保有する株式銘柄を注視してきた。
昨年3月、1万6000円台まで暴落した日経平均は、今週ついに2万9000円突破まで急回復している。この間、日銀の買い入れ額は7兆円の大台に達した。
昨年3月の大暴落で含み損が出ることに肝を冷やした日銀が、過去最大の買い支えを始めたことで、機関投資家もこぞって買いに群がり、あっという間に暴落分を帳消しにしてしまったのだ。
その意味で、日銀の株購入は市場のエンジンともいえる。いま車体はどんどんスピードを上げ、それが2万9000円突破になったといえる。
では今後、日銀はどうするつもりか。悲願の日経平均3万円突破までエンジンを吹かすのか。
そうは考えられない。日銀のETF買いについては以前から「市場を歪ませている」と批判が多いのも事実。
なにしろ金額ベースで日本株全体の7%近くを保有している計算だから、異常といえば異常。
そうした声を気にしてきた日銀は、今回の株高を好機とみて、しばらくエンジンを吹かすのをやめるとみている。
今年になってからの市場環境は好転している。世界中の投資家がワクチン普及を確信し、コロナ後の急速な景気自律回復を視野に入れ始めている。
つまり政府の資金で株価を無理して押し上げなくても、景気好転を先取りした資金が株式市場に流れ込むとみられている。
官製相場からいったん離れる好機――日銀はそう考えているのではないだろうか。 (丸)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/285202