1 :2021/01/06(水) 15:44:54.88 ID:Sm+whDAi9.net
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、1年延期された東京五輪は4日で開幕まで200日。
日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長にスポーツの力と五輪の意義について聞いた。(森合正範)
日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長にスポーツの力と五輪の意義について聞いた。(森合正範)
―「スポーツの力」を感じた経験は。
「小学1年の時に1964年の東京五輪があった。重量挙げの三宅(義信)さん、男子体操、女子バレーボールなど、熊本の田舎町で育った小さな私に大きなインパクトを与えた。それがスポーツの力を感じた最初かもしれない。
あとは、私はいじめっ子で問題児で、体が大きくエネルギーがあり余っていた。親が柔道をやらせれば、人に迷惑をかけないんじゃないかと。
中学の指導者が素晴らしく『柔道は勝ち負けじゃない。人間のあり方や礼は道場だけでなく、家や教室でも同じ』と心構えの話を繰り返した。道場と日常生活はつながっている。それで私は変わった」
―世論調査で東京五輪開催に否定的な意見が多い。
「今の状況で不安を持たれるのは当然。
ロンドンやリオデジャネイロと同じ五輪はできない。形は変わる。
観客はいないかもしれない。選手と市民の交流もないかもしれない。
あらゆる想定をして柔軟に対応していき、安心安全に世界中のアスリートが東京に集えるよう最大の努力をする。それこそが大きな希望、光になるのではないか。
あと、私はスポーツマンの前に一国民だ。国益は大事。
国益とは政治家ではなく、国民の利益のことだ。
5年、10年後の視点で考えた時、日本にプラスになり、世界に勇気を与えられる。人生は何でもそう。
いつでも諦められる。だが、最後まで最善を尽くせば可能になることもある」