1 :2020/12/13(日) 15:19:50.29 ID:CAP_USER9.net
※本稿は、ひろゆき『叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
■子どもの学歴は親の年収でほとんど決まる
教育社会学を専門とするお茶の水女子大学の耳塚寛明教授(現青山学院大学コミュニティ人間科学部学部特任教授)が、首都圏に住む約1200人の小学校6年生とその親について調査を行っています。
そこでは、親の経済力と子どもの学力の関係を探っており、次ページの表のような結果が出たそうです。
これを見ると、一つの真実が浮かび上がってきます。親の収入が多いと、子どもはよく勉強し成績もいいのです。耳塚教授は、他にも興味深い指摘をしています。それは、子どもの教育に対する親の期待値が高いほど、子どもの学力も上がるということです。
成績が一番いいのは「大学院まで進んでほしい」と期待している親の子どもで、次が「大学まで」、続いて「専門校・短大」までとなっています。
面白いのは、「高校まで」と「中学校まで」にはほとんど差がないどころか、わずかに「中学校まで」のほうが高いのです。こうした傾向は世界的にも見て取れます。
その中でも社会学者であるアメリカのジョンズ・ホプキンス大学のカール・アレクサンダー博士が行った調査は有名です。
アレクサンダー博士は、ボルチモアの住人約800人を対象に、小学1年生から20代後半になるまでの約30年間を追跡し、その子たちの生活環境と経済的な成功度合いとの関係を調べました。
その結果、両親が健在で経済的に恵まれた子どもは成人しても裕福で、親が離婚したりして経済的に苦労した子どもは、ほとんどが貧困層から抜け出すことはできませんでした。少しの例外として、大学の学位を得た人が28人、比較的高い収入を得られるようになった人が33人いただけでした。
■子どものやる気を出させるためにもお金が必要
よく学歴は本人の努力しだいで手に入れることができるから、公平に近い指標だと言われることがあります。しかし、実験結果を見る限り、実際には親の収入や周りの環境がかなり影響を与えるようです。
東京大学名誉教授の上野千鶴子氏は2019年の東京大学学部入学式の祝辞で「あなたたちが今日『がんばったら報われる』と思えるのは、これまであなたたちの周囲の環境が、あなたたちを励まし、背を押し、手を持ってひきあげ、やりとげたことを評価してほめてくれたからこそです」と述べ、大きな話題を呼びました。
上野氏が東大の新入生に向けてこのような発言をしたのは、本人の努力以外に、どのような環境で生きてきたかというのが、学力などにも影響を与えていることを伝えたかったからでしょう。
お金があれば、単純に学費や塾の費用などの教育費をたくさん出せるのはもちろん、子どもにいろいろな機会を与えてあげることができます。
たとえば、小学校の頃に日本の各県の特徴や名産を学びますが、教科書をただ眺めているだけだとなかなか頭に入ってこないでしょう。
それよりも、実際にあちこち旅行に連れて行ってもらい、「青森県は、リンゴの生産量が全国一なんだ。そういえば、青森に旅行したとき、リンゴ狩りをしたな」などと自分の体験に即して学ぶことができれば、記憶に残りますし、学習意欲も湧きます。
でも、親にお金と時間がないと、こういう体験をすることができません。
■「努力がすべて」という考え方は危険
全文はソース元で
https://news.yahoo.co.jp/articles/291ac7cea27a20fb9956ab568a1b64a56b49156c