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独身が増え続ける原因を「若者の恋愛離れ」にしたがるメディアの大ウソ…「皆婚」を支えていたのはお見合い

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1 :2020/12/01(火) 07:20:18.04 ID:UHqj7CGb9.net

昔の若者は草食ではないし、恋愛力も高かった?

人間とは不思議なもので、事実を信じるのではなく、自分が信じたいものを事実と考えるようになるものです。それが、たとえ虚構だったとしても。つまり、信じたくない事実は、事実として認められず、闇に葬り去られるのです。

日本の未婚化・非婚化を論じるときに必ず「若者の草食化」とか「若者の恋愛離れ」という話が出てきます。これは、裏返せば、昔の若者は草食ではないし、恋愛力も高かったということを言いたいのかもしれませんが、果たしてそれは本当でしょうか?

今月14日に、NHKが「結婚や異性と交際していない人増加 女性は20年で1.5倍に」というニュースを報じ、話題になりました。こういう報道を見て、世のおじさんたちは「そうだな、その通りだな。イマドキの若いもんは……」と膝を叩くのでしょう。しかし、申し訳ありませんが、少なくとも「恋愛において若者が草食化した」などという事実はありません。虚構です。

このニュースで報道された言説のもとになっているのは、国立社会保障・人口問題研究所が5年おきに発表している「出生動向基本調査」の中の、「独身者調査」に基づくものです。そこには、未婚男女に対して「現在の交際状況」を聞く項目があります。この質問は、少なくとも資料をさかのぼると、1982年の調査(当時は「出産力調査」という呼び方)から始まっています。しかし、なぜか報道では1992年からの推移しか追っていません。

実際、1982年から、18〜34歳までの未婚男女の「恋人のいる率(婚約者ありも含む)」というのがグラフ化したものが図表1となります。

■「恋愛強者3割の法則」とは

確かに、2015年の調査では、男性21.3%、女性30.2%と1992年以降で見れば下がり続けているように見えますが、1982年と比べれば、男性は21.9%とほぼ変わらないし、女性は23.9%でむしろ6ポイントも上昇していることになります。2000年ごろに恋愛人口が増えているのは単純に当該年代の人口増によるものです。

1982年から2015年までの30年強の長期的なスパンでみれば、男女とも「恋人がいる率」というのはいつの時代も2割〜3割台程度の間に収まっていると見た方が妥当です。これを僕は「恋愛強者3割の法則」と名付けています。

これとは別に、自分が主宰しているラボでも2014年以降、未婚者の「恋人がいる率」を毎年調べていますが、出生動向基本調査と同様、大体男女とも3割前後の数字で一定しています。

よくよく思い出していただきたいのですが、たとえば高校時代、クラスの中で女子と付き合っていた男子の比率なんてせいぜい多くて3割程度ではなかったでしょうか。バレンタインにチョコをもらえる男子より、もらえない男子の方が多かったのではないでしょうか。「恋愛強者3割の法則」とは、つまり、恋愛していた男女はせいぜい3割であって、あとの7割のマジョリティは恋愛無縁層だったということです。

■「異性の友人」も恋人に入れている?

出生動向基本調査の数字の切り取り方にも問題があります。世間には「何がなんでも、今の若者は草食であってくれないと困る」という考えの方がいるもので、そうした方は「恋人がいる」という数字だけではなく、そこに「異性の友人がいる」という数字を加算して、「恋人がいる+異性の友人がいる」の合計を「恋愛している人」という定義にしています。

「異性の友人」というのはあくまで「友人」であって「恋人」ではないし、大体において告白をした際に「良い友人でいましょう」と返された場合、それは拒絶と同義です。そもそも単なる友人のことを交際している(付き合っている彼氏や彼女)と脳内変換してしまうようなら、それはもうすばらしく純情な人か、あるいは、ストーカー的思考を持った人ではないのかと思います。

1980年代、「恋人あり人口」は男性の方が多いのですが、この当時いわれた言葉が「アッシー・メッシー・みつぐくん」でした。当人は彼氏気分だったかもしれませんが、それは付き合っていたうちには入らないのです。

■男女間で10ポイントも差がつく理由

さて、「恋人がいる率」のグラフをご覧になって、何か違和感を覚えた人もいると思います。男女で「恋人がいる率」に10ポイントもの差があることです。

以下ソース先で

2020/11/30 15:00 PRESIDENT Online
https://president.jp/articles/-/40873