1 :2020/11/21(土) 22:41:41.74 ID:CAP_USER9.net
2020-11-21
声優としても活躍中の鈴村健一(月〜木曜)と俳優の山崎樹範(金曜)、フリーアナウンサーのハードキャッスル エリザベスがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「ONE MORNING」。11月19日(木)放送のコーナー「リポビタンD TREND NET」のテーマは「動仕会社「reboot」が異例の求人募集」。ネットニュースサイト「ねとらぼ」編集長・加藤亘さんに話を伺いました。
アニメーション制作・管理にて主に原画・動画・仕上の業務を中心におこなっている会社「reboot(リブート)」が、Twitter上で動画アニメーターの求人票を掲載。その“異例”の内容で注目を集めています。
鈴村:異例の求人募集、その内容は?
加藤さん:まず、動仕会社「reboot」のTwitterに掲載された情報を一部抜粋して紹介します。
来年度求人のお知らせ
「reboot」では新規採用を募っております。
デジタルアニメーター(18万円)
デジタルアニメーター検査含む(19万円)
福利厚生あり。弊社は「ハイスペックな動画育成」をテーマにしているため、まずは生活が安定した状態で仕事に取り組んでいけるよう、月額固定給制度を取り入れました。
加藤:鈴村さんはもちろん、この募集内容にピンときた方もいらっしゃると思いますが、「固定給で18万円〜」という点に注目が集まったんです。
鈴村:通常、動画アニメーターは1枚●●●円という歩合制がほとんどで、固定給は珍しいです。
加藤:“新人アニメーターの登竜門”という扱いになりがちな“動画職”は、一般的に薄給と言われています。日本アニメーター・演出協会(JAniCA)の「アニメーター実態調査 2019」によると、平均年収は125万円。月給に換算すると約10.4万円。「reboot」の18万円という月給は、業界的になかなかの額だと思います。
ご存知ない方のために説明すると、動仕会社の“動仕”とは、アニメの「動画」と「仕上げ」のことです。動画は、原画と原画の間に中割の絵を加えることです。仕上げは、その動画をスキャンして彩色を施すことを指します。つまり、どんなに素晴らしい原画だったとしても、元の線や動きが拾えていなければ台無しになります。これらの重要な工程を専門的に請け負っているのが動仕会社です。
ちなみに今回注目された動仕会社「reboot」は、「ポケットモンスター」「呪術廻戦」「ハイキュー!! TO THE TOP」など、人気作品を数多く手がけている実績ある会社です。
中略
加藤:固定給18万円〜の募集は、新規の人向けだそうです。経験者はまた別途相談ということで、技術を身につけてフリーになったり、他社に移籍したりも全然アリ! とのことでした。
鈴村:新人アニメーターで18万円を固定でもらえるのは大きいです。知り合いのアニメーターさんは月3万しかもらえず、夢を諦めた方もいました。例えば、何億円を稼いでるアニメがあったとしても、アニメーターさんも声優も基本的には給料が変わらない仕組みです。アニメが売れていても、売れていなくても、同じ給料でやっています。その仕組み自体を見直さないといけないと思っています。