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「ロボットにロボットを作らせてはならない」ただ1つの理由 生物学的自然選択が作用 人間に害を成す優れた多様性を産む

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1 :2020/11/08(日) 07:26:18.61 ID:zqcAk+MB9.net

「ロボットにロボットを作らせてはならない」ただ1つの理由
自然選択が働くと多様性を与えてしまう
現代ビジネス 更科 功 分子古生物学者 2020/11/07

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/76781

■大学の数学(略)
■ヒトの脳は自然淘汰ではつくれない?(いや、簡単に作れたから我々が今いる。)(略)
■ロボットの三原則

(略)

第1条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。
    また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第2条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。
    ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
第3条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、
    自己をまもらなければならない。
(『われはロボット』アイザック・アシモフ著、小尾芙佐訳、早川書房)

(略)

さすがに、自ら思考し自分で判断して動くような自律型のロボットは、まだ当分は製作できそうにない。
しかし、人工知能の発展を考えると、そういう自律型のロボットもいつかは完成しそうである。
そのときには、ロボットの三原則のようなものが必要になるだろう。

■三原則より大切なもの

たしかに三原則のような規則は大切である。
しかし、それ以前に、もっと大切なことがあるのではないだろうか。

この世界には、すさまじい力をもつものが存在する。それは自然淘汰だ。
その力があまりにもすさまじいので、
自然淘汰のことを神と勘違いする場合さえある。
ウォレスは、ヒトの高度な知的能力は、自然淘汰ではなく、
神が作ったと考えた。
自分で自然淘汰を発見したにもかかわらず、
自然淘汰が持つすさまじい力は見抜けなかったようだ。

自然淘汰は、生命そのものをも生み出した。もちろん生命が生まれるためには、
自己組織化などいろいろな要因が複雑に絡み合って、作用したと考えられる。
しかし、生命を生み出し、そして生命を生かし続けた最大の要因が、
自然淘汰であることは疑いない。

さらに自然淘汰は、生命の多様性をも生み出した。
地球にはさまざまな環境が存在する。それぞれの環境で、自然淘汰が作用することにより、
生物は地球でもっとも高い多様性を持つ存在になった。
これほどの力を持っていれば、自然淘汰を神と勘違いしても仕方がないだろう。

この神が、ロボットに乗り移ったらどうなるだろうか。
ただの物質にも生命を吹き込む力を持つ神が、意識を持つ高度な知的能力を作れる神が、
もしもロボットに乗り移ったら……たちまちロボットは、
ヒトを超えた存在へと駆け登ってしまうのではないだろうか。

しかも、そのロボットは高度な多様性を持っている。
いろいろなロボットがいるので、三原則を守るロボットもいるだろうが、
守らないロボットも必ずいる。
もし人間がロボットと戦おうとしても、いろいろなロボットがいるので、
すべてのロボットを壊すことなど不可能だ。
そうなれば人類の未来は、明るいものではなくなるだろう。

だから、何としても、ロボットに自然淘汰を作用させてはならない。
そのためには、どうすればよいだろうか。
まず子供が生まれて、その子供の中で環境に適したものが生き残ることによって、
自然淘汰は働き始める。そのため、子供が生まれなければ、自然淘汰は働かない。

だから、「ロボット工学の三原則」以上に大切な原則は、以下のようなものだ。

「ロボットにロボットを作らせてはならない」

供が生まれて、
その子供の中で環境に適したものが生き残ることによって、
自然淘汰は働き始める。ロボットも例外ではない!?