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東洋経済オンライン 2020年9月10日 7時30分
■再編も?Uberと出前館はソフトバンクGつながり
出前館の筆頭株主は、メッセンジャーアプリなどを手がけるIT大手のLINEである。今年3月26日、LINEは出前館への追加出資を発表、出資比率を35.87%まで高めた。そのLINEは来年3月をメドに、通信大手ソフトバンクグループ傘下のZホールディングスと経営統合する予定だ。
一方、Uber EatsはUber Japanが展開しているものの、アメリカ本社のウーバー・テクノロジーズにはソフトバンクグループが出資。出前館とUber Eatsは言わば、ソフトバンクグループ内の”親戚”である。買収報道の翌日に当たる8月19日、出前館の株価は前日比8.2%上昇の2240円。投資家の思惑買いが集まったとみられる。
『会社四季報 業界地図2021年版』(東洋経済新報社、8月28日発売)では、自動車やIT、サービス・小売りなど、激変する全173業界の現状と先行きについて、会社四季報記者が徹底解説した。宅配業界に加えて、テレワーク、オンライン教育、病院グループ、ベンチャー・VC(ベンチャーキャピタル)、自転車など、新型コロナで注目が集まる業界も新たに取りあげている。
買収がささやかれる背景にあるのは、”親戚”関係だけではない。
出前館はコロナショック以前から時短ニーズを取り込み、2018年8月期まで増収増益を続けてきた。だが、競争が激化する中で、前2019年8月期はシステム増強や広告宣伝などの先行投資がかさんだ。
事実、前期の売上高は前々期比22.7%増の66億円だったものの、営業損益は3900万円の赤字に転落。今2020年8月期も積極投資を継続しており、第3四半期(2019年9月1日〜2020年5月31日)累計で16億円の営業赤字だ。同社は、本稿執筆時点で通期の業績予想を発表していないが、黒字化は難しいだろう。
https://news.infoseek.co.jp/article/toyokeizai_20200910_373794/