1 :2020/09/01(火) 06:51:19 ID:pDbP2yw/9.net
猛暑の夏の蝉しぐれ。夏の風物詩ともいえるセミの鳴き声が響く東京の公園で、セミをめぐる、気になる“注意書き”が目に留まりました。
「公園で食用その他の目的でセミ等を大量捕獲するのはおやめください」
食用その他の目的って?セミですよね?どういうことなのでしょうか。背景を探ってみました。
(ネットワーク報道部 記者 郡義之 目見田健)
食用!?ナゾの看板が公園に
記者が訪れたのは、東京 杉並区にある区立公園。セミの鳴き声が響き、虫とり網を持った子どもたちや親子連れが集まる、ごくふつうの公園です。
公園内の樹木に貼り出されていたのが、こちらの注意書き。
「食用って!?」
食べるためにセミを大量にとるなんて聞いたことがなかったので、驚きました。
4歳の女の子と公園を訪れていた30代の母親に話を聞いてみました。
母親
「『何これ?』って、衝撃を受けましたね。この注意書きに気付いたのは8月上旬だったと思います。誰かセミを食べてるの?って、ママ友の中でも話題になりました」
母親は、首をかしげながら次のように続けました。
母親
「SNS上では、外国人の方がセミをとっているのではないかという憶測も散見されましたが、この公園の利用者や近所では外国人の方はあまり見かけないですけどね」
どうして、こんな注意書きを貼り出すことにしたのか。杉並区役所の担当者に聞きました。
杉並区みどり公園課担当者
「今月に入って、区民から『食べるために大量にセミをとっている人がいるようだ』といった苦情が数件、寄せられたんです。ただ区としては本当なのか、何も確認できていないのでよくわからないんです。だから『食用“その他の目的で”』『セミ“等”』といったあいまいな書き方をしています」
杉並区は条例で、区立公園の生き物をとったり殺したりすることを禁止しています。
一方で、子どもたちが遊びで虫をとることまで禁じているわけではなく、あくまで度を超えた量の捕獲はやめてくださいね、という趣旨だと説明してくれました。
注意書きを貼ったのは、ことしが初めてだそうです。
ネット上には驚きの声
杉並区だけでなく、東京 荒川区や埼玉県川口市なども同様に、食べるために昆虫を捕獲しないよう呼びかけたことがあるそうです。
SNS上には驚きの声が相次いで投稿されています。
「誰が食べてるの?」
「セミを食べる人いるんだ・・・。今まで考えたことすらなかった」
「公園のセミがいなくなるくらい、食べている人がいるのか?」
セミって おいしいの?
「そもそもセミっておいしいの?」専門家に話を聞いてみました。
「実はとてもおいしいんですよ」と話してくれたのは、長年、昆虫食の研究に取り組んでいる、昆虫料理研究家でNPO法人「昆虫食普及ネットワーク」の理事長を務める内山昭一さんです。
セミの味わいは種類によって違うそうです。
昆虫食普及ネットワーク 内山昭一理事長
「基本的には天ぷらや素揚げがいいです。中でもニイニイゼミは小さくて殻が気にならず、食べやすいです。また、アブラゼミはうまみが強くて、赤身の肉の味に近いですね。クマゼミは大きくて食感が固いのが特徴です」
中でも、内山さんオススメのセミ料理は、幼虫を調理した「エビチリ」ならぬ「セミチリ」です。
「幼虫をむき身にしているので、とても食べやすいです。ぜひお試しください」
===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200831/k10012586271000.html