1 :2020/08/26(水) 08:29:44.30 ID:CAP_USER9.net
● 期待以上に面白く 楽しめるドラマ
TBSのドラマ「半沢直樹」(日曜日放送・午後9時〜)のシーズン2が好調だ。少なくとも筆者には、期待以上に面白い。
テンポの良いストーリー展開と、良い意味で実写の漫画のような分かりやすさが大いに楽しめる。何よりも、俳優さんたちの演技が素晴らしい。
特に、大和田取締役を演じる香川照之さんが前作で作った、あたかも歌舞伎の悪役のような「型」が、今回のシーズン2の悪役たちにも引き継がれていることが素晴らしい。
これまで、歌舞伎出身の役者さんがテレビ・ドラマに出ると(NHKの大河ドラマが典型的だ)、表情が大げさで、怒鳴るか、泣くか、ツバを飛ばすか、馬鹿笑いするかといった、舞台では映えるかもしれないが、テレビの大映しでは見るのがつらい、「普通の人間はこうではないよ」と言いたくなる演技が多かった。
しかし、香川さんは、あえて「型」だと分かる形で役を演じることでリアルな人間の嫌みをなくしつつ、視聴者が感情移入できる、新しいスタイルの表現を作った。筆者は、毎回感心しながらドラマを見ている。
なお、筆者は、原作を読んだことがないし(池井戸潤さん、スミマセン)、毎回毎回をハラハラしながら見ている平凡な視聴者だ。過去に銀行に勤めたことはあるが、銀行にはプライドも恨みもないことをお断りしておく。
● 登場人物の中で 一番変な奴は誰か
ドラマ「半沢直樹」には、現実にはそこまでの人はいるまいというくらいにカリカチュアライズされた「濃いキャラクター」が多く登場する。彼らは現実には存在しにくい類の「変な人」たちだ。
では、通常の社会やビジネスの常識から見て一番変な人は、登場人物の中の誰だろうか。
筆者は、北大路欣也さんが重厚に演じている中野渡頭取こそが、一番「変な奴」だと思うし、ここまでのストーリー(シーズン2の第6話)を思うと、一番「悪い奴」でもあると思っている。
えてもみよう。頭取は銀行の責任者だ。今回のストーリーで、東京中央銀行は、帝国航空向けの500億円の債権放棄を迫られているのであり、保有する債権の総額はもっと大きい。
いかにメガバンクといえども、頭取が案件自体を掌握しているべきであり、ナンバー2以下の役員・職員の話を聞かなければ方針を指示できないという状況が普通ではない。「部下を育てるために、仕事を任せる」というサイズの案件ではない。
また、今後のストーリーは分からないが、取締役や幹部社員の中に、銀行の利益を損なうことを行う「悪い奴」がいるはずなのだが、素性を見抜くことができずにそうした人物を要職に抜擢した人事の責任が中野渡頭取にはある。
ここまでのドラマの中では、半沢も頭取を尊敬しているように見えるし、誰も(出世に関係ない証券子会社プロパーの社員も、半沢の妻も)頭取の責任を問わない。これは異常だ。
今のところ、このドラマでは、北大路欣也さんの威厳ある演技のせいで、こうした矛盾が押さえ込まれているようだが、現実の銀行員は、大和田や半沢のように頭取を信じてはいけない。しょせん、元一行員だった運のいい男が威張っているだけなのだと現実を理解する必要がある。
半沢直樹が真に顧客のため銀行のためを思うなら、頭取以下が決めた「人事」の神聖性に対する呪縛を捨てなければならない。
長すぎるので続きはソースで
Yahooニュース(ダイヤモンドオンライン) 8/26(水) 6:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/e48c7fbf918bdd497bbfed89e005d0d6a446a581?page=1