1 :2020/08/22(土) 14:56:06 ID:3bGpxhgt9.net
市は「今後、使うかもしれないので保管している」と説明するが、使ったことはなく、1億円以上の税金が無駄になった可能性がある。
市役所地下2階の機械室。コンクリート柱の間に、ほこりにまみれた大量の黒いケーブルがあった。1・5メートルの高さまで無造作に積み上げられている。
市によると、1996〜99年度、3億7500万円で空調設備を交換する工事を実施。
送風機を新しくしたほか、スペースごとに温度が調節できるよう、天井裏に温度センサーや制御弁を増設し、ケーブルを引いた。
だが、各スペースの細かい温度調節はできなかった。
担当者は「資料が残っておらず、理由は分からない」とし、「市の財政事情で、これ以上の大規模な改修ができなかったのでは」と推測する。
空調は今も工事前の装置を用い、使っているのは送風機など一部にとどまる。
ケーブルは2012年度、別の工事の妨げになるとして切断され、地下に移された。
200個以上の温度センサーや制御弁も、市民から見えない天井裏に放置されている。
市の担当者は「使う可能性があり、地下に保管している」と説明。
将来の新しい空調設備を導入する際などを想定するが、「20年以上前のものなので、使えるか分からない」とも話す。
各機材の価格についても「契約書などが残っていない」と言う。
しかし、工事の見積もりや施工に関わった会社の元従業員は「1億円以上が無駄になった」と証言する。
その上で、「個別の温度設定はバブル時代のぜいたく。
業者の間でも当時、『現実的ではない』と話していた」とし、「天井裏の機材は飾りにもならない」と批判している。
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