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レジ袋有料化は「エコ」じゃない…製造会社の涙の訴えと"死んだウミガメ"の真相
海を漂うプラゴミのわずか0.3%
プレジデント Digital
2020/08/12 15:00
プレジデント編集部
海を漂うプラゴミのわずか0.3%
プレジデント Digital
2020/08/12 15:00
プレジデント編集部
2016年1月22日、ダボス会議 政財界有力者が一堂に
海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化などの解決
今年7月1日、すでにスーパーでは始まっていたレジ袋の有料義務化が、対象をコンビニや百貨店などに拡大して全国的にスタートした。有料か無料かを問われれば、金額の多寡に関わらずタダを選ぶ人は少なくない。年間300億枚(環境省調べ)、1人1日1枚程度というレジ袋の消費に多少は歯止めがかかるのかもしれない。半面、レジで店員にいちいち1枚3円、5円を支払うか否かを問われるのが煩わしいと感じる向きもあろう。
経済産業省は、今回の有料義務化を「海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化などの解決に向けた第一歩」と位置づけ、「マイバッグ持参など、消費者のライフスタイルの変革を促すことが目的」と説いている(レジ袋有料化Q&Aガイド)。
2016年1月に開かれた世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)において、世界のプラスチックの生産量が1964年〜2014年の間に20倍以上に急増。海に流出したプラスチックは、2050年までに海のすべての魚の量を上回る(重量ベース)という試算が発表されており、海洋プラスチックごみ対策はそのあたりの流れを受けて設けられたようだ。
何せプラスチックのゴミといえば、1972年のオイルショック以来日本人の心に根付いている地球環境の敵役だ。面倒だとは思っても、なかなか抵抗しづらい理由付けのキャンペーンではある。いっそ気持ちを入れ替えて、「世界のために今、私ができること」を日々積み重ねていくのもアリなのだろうか。