1 :2020/08/11(火) 11:02:27 ID:0hSMPOZia.net
デービッド・アトキンソン : 小西美術工藝社社長
日本の生産性が他の先進国と比べてここまで低い理由の約半分は、
「日本人女性の生産性の低さ」で説明できます。男性の働き方を改善することによって生産性を上げることも可能ですが、
一番期待できるのは女性の働き方改革です。
では、「日本人女性の生産性が低い」のは、なぜでしょうか。
日本人女性の生産性が低い原因は何か
このような話をすると、「日本人女性の収入が低いのは非正規雇用が多いからだ」と、雇用形態を重視する人がいますが、その考え方は「結果論」にすぎません。
男性と同じ仕事をして、同じ生産性を上げているにもかかわらず、「非正規だから」女性の給料が低いのならば、
企業からすれば、女性は利益率の高い人材として重宝されるはずですし、企業の利益率が大きく改善するはずです。
しかし、日本企業のさまざまなデータを見ても、そのような傾向は確認できません。
ということは、女性たちがもらっている収入は、実はその生産性にふさわしいものである可能性が高いのです。
そうであるならば、女性労働者の比率が上がっても、日本人全体の生産性が改善しないということにも説明がつきます。
へたをすれば、女性の労働参加は生産性のマイナス要因になりかねません。
ただ、断っておきますが、私は日本の生産性が高くないことの「犯人」が女性たちだ、などと言っているわけではありません。
かといって、女性たちがやっている仕事が正しく評価されていない、もっと給料を上げるべきだと言っているわけでもありません。
これまでの分析でも、男女間の収入ギャップを単純な給料水準の「差別」ととらえるのは妥当ではないことは明らかです。
私がここで強調したいのは、日本社会の中で、女性に任されている仕事が、そもそも付加価値が低いものが多いのではないかということです。
たとえば、銀行の窓口業務を行っているのがほとんど女性行員だという事実からもわかるように、
これまで日本企業において女性の潜在能力は明らかに過小評価され、労働力として有効活用されてきませんでした。
付加価値の低い仕事を機械化して、足りないと言われている他の仕事で女性に活躍してもらったほうが良いでしょう。
https://toyokeizai.net/articles/-/152294?page=3