1 :2020/07/08(水) 15:33:18.57 ID:cRd5ze4I9.net
44才だった2010年に早稲田大学人間科学部に入学し、予防医学とロボット工学を学ぶと、同大学院へ。そして博士課程まで進む研究者に転身した。加齢にともなって筋力低下や骨粗しょう症のリスクが高まる「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」を予防するため、数年前にはスクワットを促す卓上ウサギ型ロボット「ロコピョン」を、企業と共同開発。国際ロボット展にも出展するまでになった。
昨年からは、AIで高齢化社会の問題解決に挑む会社エクサウィザーズのフェローに就任して、そのロコピョンを進化させるべく研究を続けている。
「新型コロナウイルスの影響でなかなか外出できなくなり、高齢者のロコモティブシンドロームがより深刻になっています。筋力低下による怪我で、寝たきり生活に陥る危険性もあり、注意が必要です」(いとう。以下同)
最初に開発したロコピョンは、卓上型うさぎロボットが毎日定時にスクワットをすることで、持ち主の高齢者に一緒に運動することを促すものだったが、「最近は、高齢者の膝を痛めないで、スクワットをさせてあげられるロボットの開発を進めています」と語る。個人個人の骨格の角度などをAIで読み取って、より的確なスクワットの仕方を教えるロボットに進化させるという。
「実はそのために、留学をしてみたいと思ったんですが、主人から『1年ぐらいの留学では意味がないよ』って言われて。確かにそうねって。何年も留学するわけにはいかないし、今は新型コロナの影響もあるので難しくて。それで、今は東大農学部の研究所で共同研究をさせてもらっているんです」
早大で所属するのは、抗老化、アンチエイジングの研究室。さらに、細胞の抗老化を追求するため、東大院農生科・応用科にて共同研究をしているというのだ。
「早大の所属ゼミに博士課程がなかったので、もう1つ勉強していた予防医学の流れから、老科学の教室に入りました。なかなか自分の研究が進まないので、東大の研究室で、マウスの解剖をしたり、遺伝子発言細胞を研究したりしているんです。結果的に、ロボット以外の研究も始められて、おもしろい方向に進んでいます」
いとうはそう言うと目を輝かせて、続けた。
「私が『こうしたい』と望んだのは、実は大学に入学しようって思ったことぐらいでした。その後は、もう自然と道が開けて、そこに飛び込み続けていってるだけなんです。これからも同じように(流れに任せて)飛び込み続けようと思っています」
2009年に結婚した5才年下の会社員の夫についても「これまでは主人も海外出張が多かったので、結婚してからあまり長くは一緒にいられなかったんです。今は一緒にいられることが楽しくて、ついつい色んなものを食べてほしくて…。作りすぎて主人を太らせてしまってます」と、幸せそうに明かした。
「現在は、100%の満腹まで食べるより、70%に抑えると細胞が老化しないという論文をもとに、5〜15%の穏やかなカロリー制限をした場合、遺伝子にどんな影響を及ぼすか研究しています。なので、食べ過ぎはよくないとわかっているんですけどね(笑い)」
いまだに若々しいルックスで「奇跡の50代」と呼ばれているが、公私ともに充実しているのが、若さの最大の秘訣のようだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3251e7a934cdc6758a632837ae62f921051df49c