1 :2020/07/03(金) 09:47:31 ID:hDxqJHme9.net
毎日新聞
「今年は富士登山やめて」 静岡県警、夏の常駐警備中止 コロナで登山道封鎖
須走ルートの5合目に設置された富士山須走口臨時警備派出所=静岡県小山町須走で2017年7月、垂水友里香撮影
新型コロナウイルスの影響で静岡県内の全登山道が閉鎖されている富士山について、県警は2013年から続ける9合目の常駐警備を初めて中止し、5合目の「臨時警備派出所」も開設しない方針を決めた。県警地域課は「体制が整わず、迅速な救助が困難。今年の登山はやめてほしい」と呼びかけている。【古川幸奈】
県警は例年、地域課と裾野、御殿場、富士宮の3署の28人で山岳遭難救助隊を編成。静岡県側で最も登山者の多い富士宮口9合目の山小屋「万年雪山荘」に2〜5人が常駐し、巡回や遭難者などの救助にあたっている。また、富士宮口と須走口の5合目に臨時警備派出所を設け、道案内や遺失物の管理もする。
ただし、今夏は新型コロナ感染症対策で静岡県側の山小屋が一斉休業。県が3登山道の全封鎖を決め、県警も常駐警備の実施と臨時警備派出所の開設を見送ることにした。南アルプスも今夏は常駐警備をしない方針。
県警によると、19年の夏山シーズンに富士山や南アルプスなどで発生した遭難は58件。1人が低体温症で死亡し、転倒などで26人が重軽傷を負った。ある県警幹部は「登山はやめてほしいが、110番がきたら現場に行かざるを得ない」と複雑な心境を明かす。
山岳救助隊は拠点がないため、ふもとから現場に向かわなければならず、現着に時間がかかることが予想される。食料なども山小屋で調達ができず、装備が増える懸念もある。県警の三原浩地域部長は「県の山岳遭難防止対策協議会などと連携して『登山はできません』と広く訴えていきたい」と述べた。
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