1 :2020/06/27(土) 08:02:04
アップルは次期システムソフトウェアiOS 14でさらなるプライバシー保護強化を打ち出しており、配信開始されたばかりの開発者向けベータ版でも「アプリがクリップボード(いわゆるコピペ内容)を読み取ると通知」機能が発見されています。
これにより、動画共有アプリTikTokが相変わらずクリップボードを無断で読み取っていることが可視化。それを受けて同社が、今後のアップデートで読むのを止めると約束したことが報じられています。
今年3月にも、TikTokは起動のたびにクリップボードにアクセスしているアプリの1つだと報告されています。
さらに複数のMacとiOS/iPadOS機器を連携するユニバーサルクリップボードが有効になっている場合は、Mac上でコピーされたテキストも読み取れると指摘されていました。
そして開発者向けiOS 14ベータ版のリリース後も、上記の新機能によりTikTokがやはりクリップボードを読み取り続けていると判明して、Web上で「不気味だ」「恐ろしい」との声が上がっています。
下記のツイートでは、他のアプリでテキスト入力するたびに、凄まじい勢いで「TikTok pasted(TikTokが読み取っている)」通知が連発されているさまが確認できます。
この件につきTikTokは、英Telegraphに声明を発表しています。以前、同社はTelegraphに「(読み取りが露見した3月末から)数週間以内にクリップボードを読むのをやめる」と約束していた経緯があります。
TikTokいわく、同社のアプリはクリップボードからデータを収集していないとのこと。
これはくり返しのスパム行為を識別するために設計された機能により引き起こされたものだと主張。
そして潜在的な混乱を避けるため、同社がいうところの「スパム対策機能」を削除した更新版をApp Storeに提出済みだと報告しています。TikTokはユーザーのプライバシーを保護し、アプリの仕組について透明性を保つことに取り組んでいるそうです。
iOS 14ベータにより可視化されてネット上で話題になってからすぐアップデート版がApp Storeに提出できるなら、なぜ3月末の約束から2ヶ月以上も放置していたのか。
おそらくTikTok社内にも事情があると思われ邪推は禁物ですが、同社とは関係ない一般論として、今後は「ネット上で晒される」ことがプライバシー侵害を試みるよからぬアプリへの抑止力となりそうです。
https://japanese.engadget.com/tiktok-clipboard-040017494.html