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不起訴の女性に賠償命じる 民事は車ではねたと認定 岐阜地裁
2020年6月22日 20時19分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200622/k10012480011000.html
2020年6月22日 20時19分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200622/k10012480011000.html
6年前、岐阜市で車にはねられて死亡した女性の遺族が起こした民事裁判で、岐阜地方裁判所はひき逃げなどの疑いについて不起訴になった79歳の女性が、車ではねたと認定し、4700万円余りの賠償を命じました。
刑事手続きと民事裁判で判断が分かれた形となりました。
平成26年6月、岐阜市で岡田紀子さん(当時75)が車にはねられて死亡し、79歳の女性がひき逃げなどの疑いで逮捕されましたが、検察は嫌疑不十分で不起訴にしました。
遺族が5500万円余りの賠償を求める民事裁判を起こしたのに対して、女性は「私はひいていない」と関与を否定し、争っていました。
22日の判決で、岐阜地方裁判所の木野村瑛美子裁判官は「女性の車の前輪の泥よけに被害者の血液が付着していたことや、車にできた傷などから、被害者をはねた車を運転していたと認めるのが相当だ」と指摘しました。
そのうえで、「事故後に救護の措置を尽くしたと言えず、その後の裁判でも不合理な供述を繰り返している」として、女性に4700万円余りの賠償を命じました。
6年前の事故をめぐって、刑事手続きと民事裁判で判断が分かれた形となりました。
遺族 検察に起訴を求める考え示す
判決のあと、記者会見した岡田さんの夫の外志さんは「妻に『真実を明らかにしてもらえた』と伝えたい」と述べ、検察に対し、女性を起訴するよう求めていく考えを示しました。
一方、岐阜地方検察庁の小島健次席検事は「民事裁判についてコメントする立場にないが、刑事事件については適切に対応する」とコメントしています。