1 :2020/06/20(土) 09:04:04.05 ID:nfApl4RF9.net
https://news.yahoo.co.jp/articles/70a9cd322870a8c666fd5a8e3f992739d2c2467b
「週刊新潮」2020年6月18日号 掲載
6/20(土) 6:00配信
海賊版サイト「漫画村」が“全盛”だった2〜3年前のこと。
「先生の作品、『漫画村』で読んだんですけど、次に出るのはいつですか」
さるイベントで著者にそう話しかける若者が……。周囲は著者の顔をまともに見られず、場を沈黙が支配したという。昨年、「漫画村」が摘発された後は、さすがにそうした例はなくなったそうだが、
「“無料のネット版はいつですか”というような問い合わせは今でもあります」(中堅出版社のマンガ編集者)
出版関係9団体で構成される「出版広報センター」の伊東敦・海賊版対策ワーキンググループ座長も言う。
「ネット上には“割れ”というスラングがある。コンテンツはタダであれ、というスタンスの人たちのことを指します。彼らは一定数いて、コンテンツを正規で買う人を“購入厨”と蔑んで笑う。金を出して買うなんてバカだ、と。今は消滅しましたが、『はるか夢の址(あと)』という、日本最大級の海賊版グループが運営していたサイトの宣伝文には、こうありました。“面白くないコンテンツには金を払う必要はありません。これがネットの自由なんです”」
海賊版の跋扈以降、若者の間に急速に広まりつつある、マンガはネットで無料で読める、あるいは読めるべきだ、との“誤解”――。
コロナ禍でほとんど注目されなかったが、著作権法の改正案が議論され、この6月5日に成立した。これはそんな「タダ読み」を防ぐための一手とも言える法律なのである。
(略)
他方、日本で一貫して主流となっているのが「リーチサイト」である。「はるか夢の址」がそれだ。サイトにマンガはなく、リンクが張ってある。ユーザーは自分が読みたい作品のリンクをクリックすると、ネット上の「貸し金庫」である「サイバーロッカー」にジャンプ。そこに違法にアップロードされたマンガをダウンロードして読む、という仕組みだ。
その他にもYouTubeなどにマンガを紙芝居化して投稿する「動画投稿サイト」、「ネタバレサイト」、「P2P」、「詐欺サイト」など、あの手この手の類型がある。
今度の改正案が狙い撃ちにしたのは、このうち主流を占める「リーチサイト」。海賊版に利用者を誘導する行為そのものを規制した。また、ユーザーについても、違法ダウンロードを禁止。ネット上に無断掲載されたマンガなどを、海賊版と知りながらダウンロードする行為を違法とし、悪質な場合は刑事罰も科されることに。これまで映像と音楽に限定されていた規制対象が拡大されたのである。
(略)
■天才が筆を折る (略)
■腱鞘炎になるほど…(略)
■才能に取り付いたヒル
本来、作家の創作活動のサポートをするのが本業の編集者が、一方で海賊版対策に忙殺されるという現状がある。
しかし、もちろん、最大の被害者は、権利を侵害されるマンガ家自身だ。
「海賊版には、正直、はらわたが煮えくり返る思いです」
と憤りを隠さないのは、『ラブひな』などのヒット作で知られる、マンガ家の赤松健氏。赤松氏は日本漫画家協会の常務理事で、「著作権部」の責任者も務めている。 (略)
省略していますので全文はソース元を参照して下さい。