1 :2020/06/06(土) 16:56:29 ID:vHVh/fF69.net
血液型と新型コロナの関連は、過去に中国、アメリカ、ロシアなどから報告があり、内容はいずれもA型が最も多いというものだった。SARSウイルスに関してもA型が最もかかりやすいとの研究がある。
最近、ヨーロッパの国際チームが、遺伝子と呼吸不全に関する新しい論文を公表した(『MedRxiv』6月2日)。コロナに感染した患者は、2つの染色体で際立った特徴が見られたという。
ひとつは血液型のABOを決定するもの。RH+A型の人は呼吸器不全になる人が45%多く、逆にRH+O型の人は35%少ないという結果だった。もうひとつは、ウイルスが細胞内へ侵入する際に結びつく受容体ACE2に関するもので、免疫に関する遺伝子が呼吸不全のきっかけを作る可能性が指摘されている。
一方、頭髪に関しては、6月5日の『サイエンス』ウェブ版に掲載された「男性ホルモンがウイルスを重症化させるきっかけになる」という記事に注目が集まった。新型コロナウイルスでは、女性より男性の方が重症化しやすいことは知られているが、それは男性ホルモンのアンドロゲンがウイルスを体内に感染させる働きを助けるからではないかと指摘している。
また、スペインでは、薄毛の人ほどコロナで入院しやすいという論文が、2種類報告されている。前者は入院患者の71%、後者は79%が薄毛だったという。入院した患者と同世代の薄毛率は31%〜53%だそうで、明らかに薄毛の入院患者が多いことが伺える(『テレグラフ』6月4日)。
男性の薄毛にはアンドロゲンが深く関係しているが、女性でも、このホルモンが関与している薄毛の場合、少数ながら新型コロナとの相互関係が見られたという。すでにニューヨークやロサンゼルス、シアトルの病院ではアンドロゲンを抑える薬の投与が始まっている。ただし、副作用として体のほてりや胸のふくらみが見られるかもしれないとのことだ。
アメリカで、コロナウイルスにより最初に死亡した医師は、フランク・ガブリン博士という救急担当医だった。彼の頭髪は薄かったため、男性ホルモンと重症化に関係があるとみなす医師たちは、頭髪量を「ガブリン・サイン」と呼んで、注視しているそうだ。(取材・文/白戸京子)
2020.06.06 16:20
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