1 :2020/05/31(日) 08:25:45 ID:8U7H7qrO9.net
大手企業は移動や会場の混雑回避などを理由に、オンライン面接の導入を相次いで決めた。最終面接もオンラインにする場合が珍しくなく、関西電力や大日本住友製薬などは「学生の健康を最大限考慮した」としている。
学生側の反応はさまざまだ。「交通費を削減できる」「移動時間がかからない分、1日に複数の会社で面接が受けられる」と肯定的な意見がある一方、不安の声も根強い。
ネット環境によっては、話が聞こえなかったり映像が途切れたりするケースがあるため、滋賀県内の女子大生は「相手の反応が分かりにくく、自分の熱意が伝わっていないかもと心配になる」と指摘。会社を見ることも社員に直接会うこともないまま選考が進み、「会社の雰囲気が分からない」(京都市内の男子学生)という意見も目立つ。
また、人材サービス会社ビズリーチによると、同社が運営するOB・OG訪問サービスは、今年4月の成立件数が昨年同月比の1・7倍となった。企業説明会が軒並み中止となり、学生と企業の間の接点が激減したが、学生は「社員の話を聞きたい」という考えが強いようだ。
企業側からも、「人物全体の雰囲気や振る舞いなど会話以外の要素が分からない」との声が上がっている。大阪ガスや関西みらい銀行は最終面接などで対面式を検討する。高島屋も役員との最終面接は対面で行う方針で、「直接、意思疎通を図らないと適切に人物を判断できない」としている。
一方、採用スケジュールを見直す動きもある。パナソニックは「十分な就職活動ができなかった学生を考慮する」として、採用活動の終了時期を例年の7月から9月へ延長した。例年なら6月中に面接を終えていたというロイヤルホストは現在、採用活動を中断。「採用数も含め、どうするか検討中」としている。
景気悪化で大手企業が採用枠を絞れば、長く続いた学生側の「売り手市場」が変わる可能性もある。中小企業からは、大手に流れていた学生が志望してくれると期待する声が上がる。
大阪市内の金属加工業の人事担当者は「昨年まで(入社試験を)受けてくれなかった優秀な学生を採用できるかもしれない」と話した。
2020.5.30 18:46産経WEST
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メリット・デメリット
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