1 :2020/05/30(土) 21:18:46 ID:wSaSRIDI9.net
夏に多くの人が訪れる江の島(神奈川県藤沢市)周辺の砂浜をはじめとした湘南の海水浴場が、新型コロナウイルスの影響で今年は開設されない見通しになった。県が海の家の利用を予約制にすることを求めるなど運営に高いハードルを設定したことが一因。同市や鎌倉市など沿岸の市町や設置者団体が相次いで開設しないと決めており、この夏は湘南の風景が様変わりしそうだ。
県内の海水浴場を巡っては、県が21日、設置者に対し、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を確保するため砂浜に一定の間隔で目印の設置を行うことや、海の家の利用は完全予約制とすることなどを定めたガイドライン(指針)案を沿岸の市町に示した。第2波の懸念もあり、「厳しめ」(黒岩祐治知事)の条件を設けた。
茅ケ崎市が開設しないことを15日に表明した後、指針案を受けて「日本初の海水浴場」として知られる大磯町と平塚市も26日に発表。指針が正式に公表されると、例年約150万人が訪れる藤沢のほか鎌倉、逗子、葉山の各市町も30日までに開設しない方針を固めた。
一方で課題も浮上している。海辺の公営駐車場は6月から再開予定で、訪れた人たちがライフガードのいない海に入って事故が起きる恐れがある。砂浜での飲酒禁止などを定めた条例やルールを適用できるのはそもそも海水浴場の開設が前提となるため、「無秩序状態になる」という不安の声も出ている。
こうした状況を受け、鎌倉市では海水浴場を開設しなくてもマナー向上に関する条例の効力が発揮できるよう、条例改正を検討している。【樋口淳也、木下翔太郎、因幡健悦】
毎日新聞2020年5月30日 18時36分(最終更新 5月30日 19時14分)
https://mainichi.jp/articles/20200530/k00/00m/040/125000c