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京アニ放火容疑者 複数作品が自作からの盗作と主張 一方的に恨みエスカレートか

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1 :2020/05/29(金) 11:28:27

5/29(金) 11:25
毎日新聞

京アニ放火容疑者 複数作品が自作からの盗作と主張 一方的に恨みエスカレートか
大阪拘置所に到着した青葉真司容疑者を乗せた車両=大阪市都島区で2020年5月27日午後5時33分、本社ヘリから(画像の一部を加工しています)
 「京都アニメーション」第1スタジオ(京都市伏見区)の放火殺人事件で、殺人などの疑いで逮捕された青葉真司容疑者(42)が、複数の京アニ作品について自分の作品の盗作だと主張していることが、京都府警への取材で判明した。青葉容疑者は実際に小説を京アニに応募したが、京アニは「これまでの作品と類似点はない」と否定している。府警は京アニが作品を公開するたびに、青葉容疑者が一方的に恨みをエスカレートさせた可能性があるとみて、動機の解明を急いでいる。

 青葉容疑者は事件直後に身柄を確保された際、「小説をパクりやがって」と叫んだ。2019年11月に病院で行われた府警の任意聴取で「小説を盗まれたから火をつけた」と話し、逮捕直後の取り調べでも改めて同様の供述を繰り返した。

 捜査関係者によると、青葉容疑者は京アニがアニメの原作を公募する「京都アニメーション大賞」に、少なくとも長短編1点ずつを応募した。ただ、青葉容疑者の作品は形式面で不備があり、いずれも1次審査で落選した。京アニの代理人弁護士によると、1次審査を通過していないため、中身を審査する前の段階で除外された。京アニ関係者の目に触れることはなく、「(京アニ作品に)似る余地はなかった」と説明している。

 さいたま市にある青葉容疑者の自宅アパートの家宅捜索では、京アニ制作の人気アニメ「響け!ユーフォニアム」のサイン色紙が押収された。事件直前には、この作品のファンらが「聖地」と呼ぶJR宇治駅周辺をうろつく姿が、複数の防犯カメラに映っていた。

 京アニは他にも「涼宮ハルヒの憂鬱」「らき☆すた」「けいおん!」などの人気作品を発表してきた。府警は、青葉容疑者が京アニに対する恨みを一方的に募らせていったとみているが、無差別殺傷事件に及ぶ動機としては不可解な点があり、事件に至る経緯に着目して慎重に捜査を進めている。

 一方、全身やけどで入院していた青葉容疑者の容体は安定しており、落ち着いた様子で取り調べに応じている。逮捕時には「ガソリンを使えば多くの人を殺害できると思った」と容疑を認め、弁解録取書には自筆で署名した。ただ事件から10カ月が過ぎ、当時の記憶は薄れ始めているという。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200529-00000028-mai-soci