1 :2020/05/19(火) 11:08:14 ID:sCsoO40j9.net
天井から見守る大きな瞳、そこから伸びる「千手観音」のようなたくさんの手……。1時間に1〜2本しか電車が来ない、古い無人駅の壁や天井にびっしりに描かれた圧巻のアート作品が話題です。下書きなしで9日間描き込まれた、独特の世界観の作品に、「電車の待ち時間がどうでもよくなりそう」と反響が集まっています。作者に取材しました。(朝日新聞デジタル編集部・野口みな子)
■外は古い駅舎なのに…
話題となっているのは、弘南鉄道の田舎館駅(青森県南津軽郡田舎館村)の駅舎です。青森県の弘前駅と黒石駅をつなぐ弘南線の一駅で、隣駅は毎年稲で表現する作品で有名な「田んぼアート」駅(※今年の「田んぼアート」は中止)。弘南鉄道の時刻表によると、田舎館駅は1時間に1〜2本しか電車が来ない無人駅です。
外観は築70年の古い駅舎なのですが、内部には天井や壁、イスなどに絵がびっしり。細かなタッチで建物や植物、モンスターなどが描かれています。この「ギャップ」が凄いと、ツイッターでは写真が拡散されています。
「天井にある大きな目玉は、駅を利用する地元の子どもたちや農家の方たちを見守るようにと描きました」
そう話すのは青森県平川市を拠点に活動するアーティストのGOMAさん(@gomachan1026)。1〜2年ほど前から弘南鉄道と「駅をアートできないか」という案をあたためてきたといいます。
GOMAさんの多忙により実現できていなかったものの、新型コロナウイルスの感染拡大によってGOMAさんが参加する予定だったイベントが中止。これを機に、2週間程度で描き上げられる大きさの、田舎館駅での作品制作を決めました。駐車場もあることから「今後観光地としても人が集まりやすい」という狙いもありました。
アトリエからも近い駅とは言うものの、車社会の青森。GOMAさんは今回の制作で初めて田舎館駅を訪れたといいます。
「最初はもうすごいな、と。清掃がされていない訳ではないのですが、天井が高く手が回っていなかったようで、クモの巣が何層も重なっている状態でした。壁が崩れている箇所もあって、清掃に1日かかりました」
そこから1日かけて壁や天井に白いペンキを塗り、油性ペンで下書きをしない即興アートを描くこと9日間。5月15日に作品が完成しました。
天井の大きな瞳を中心に広がる「千手観音」の手は、中に入った人たちを優しく包み込むように。怪獣やモンスターのようなモチーフがあちこちに隠れ、子どもたちに発見をもたらしてくれるように。「見る度に新しい発見があるといいな」とGOMAさんは語ります。
以下ソース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200518-00000006-withnews-sci
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