1 :2020/04/19(日) 16:27:21
武漢で最初に警告発した女性医師 姿消すもSNS投稿続行の謎
昨年12月、中国・湖北省武漢市における新型コロナウイルス発生の初期段階で、ウイルス感染の拡大に警鐘を鳴らしていた女性医師が
今年3月下旬、突然姿を消していたことが明らかになった。この医師は中国や海外メディアの取材に応じて、
中国当局が感染当初、情報統制を敷き、何ら対策を講じなかったことを強く批判しており、当局に拘束された可能性が高い。
中国では2月からこれまで、分かっているだけで、当局の情報統制を批判したジャーナリストら計6人の消息が不明になっており、
うち1人は党紀違反の疑いで拘束されている。
この女性医師は武漢市中心医院に勤務する艾芬(アイ・フェン)氏で、3月下旬、病院から帰宅する際、姿を消したとみられる。
艾氏は中国共産党機関紙『人民日報』傘下の時事週刊誌『人物』の取材に対して、これらの経緯を暴露するなど、
武漢当局の隠ぺい体質を非難。艾氏はさらに、米政府系報道機関「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」や
「ラジオ・フリー・アジア(RFA)」、オーストラリアのテレビ局「ナイン・ネットワーク」な海外メディアの取材にも積極的に応じて、
中国側の内情を明らかにするなどした。そのため、中国当局も艾氏の言動を看過できなかったようだ。
『人物』誌の記事はネット上から削除され、同誌自体も書店から消えた。
艾氏の「微博」アカウントでは本人の名前で投稿が更新され続けているが、VOAは「投稿は艾氏本人が行っているかどうかは疑わしい。
中国当局は艾氏の微博アカウントのパスワードを教えるよう強要し、第3者が投稿を続けている可能性が高い」と報じている。