1 :2020/04/13(月) 15:37:29 ID:f8oQO78a9.net
昨年から連載が再開されていた『逃げるは恥だが役に立つ』の最終11巻が4月13日に発売された。
『逃げるは恥だが役に立つ』10巻第1話を今すぐ読む
史上最高に理屈っぽいヒロイン・森山みくりと堅物で高齢童貞の津崎平匡(つざき・ひらまさ)が、納得ずくで始めた契約結婚から真実の愛に目覚める物語。続編コミックでは、正式に(?)夫婦となって共働きをするふたりが、子どもを授かり、出産に至るまでの1年間が描かれている。
何をするにも論理優先のふたりが直面する、生活と心境の変化。同時に、みくりの伯母・百合や平匡の同僚たちなど、関わる人々にもそれぞれに人生の転機が訪れる。
現代の妊娠・出産事情をはじめ、恋愛、結婚、ジェンダー、さまざまな「今」を映した物語で伝えたかったこととはーー。
発刊を前に、作者・海野つなみ氏にその思いを尋ねた。
◆「少子化になるのは当たり前」
結婚して2年半、共働きで平和に家庭を営んでいたみくりと平匡。そんなある日、みくりの身体にある兆しが訪れる。もたらされた妊娠の報せ。さっそくふたりは、出産に向けて自分たちの暮らしの再構築を試みるのだが……。
まさに「今」の物語だった。
つわりや体調の変化、アンバランスな精神状態への対処など体調の波に翻弄される中で、育休取得、家事分担のやり直しと、現代の妊娠・出産にまつわる課題をリアルに追体験する1年間。描き上げた漫画家・海野つなみさんは、「想像以上にしんどい作業でした」と振り返る。
「自分自身は結婚していなくて子どももいないのですが、読者には出産、子育ての経験者も多い。たくさんの方が知っていることを私は知らないという状況で、しかも皆さんが先を知らない物語を描かなくてはいけないというのは、なかなか……。
それに、妊娠・出産の経験は本当に人によってそれぞれで、正解は決してひとつじゃない。毎回、知らないことをひとつひとつ調べて、言葉も『この使い方は合ってる? 合ってない?』と確認する作業の繰り返しでした」(海野つなみ氏 以下同)
参考になったのは、やはり経験者の声。執筆に際しては、男性、女性、専門家と、さまざまな人の体験と知恵を拾った。続編の冒頭、みくりが女性の同僚たちとランチタイムに、出産の“順番待ち”について語り合う場面は、海野さんが友人から聞いたエピソードに基づいている。
「みくりと同じ業種の人ではないんですが、聞いたときはやっぱり驚きましたね。子どものいない既婚者、二人めを望む人、独身の人、それぞれが複雑な思いを抱えていて、『これじゃあ皆、安心して産めないのも当然だよ!』と思ってしまいました」
4/13(月) 11:02 Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200413-00000005-friday-ent