1 :2020/04/09(Thu) 18:42:19
https://www.asahi.com/articles/ASN495JDNN49ULFA011.html
就職が内定している企業の人事課長からパワーハラスメントを受け、大学4年の男子学生(22)が入社2カ月前にみずから命を絶ったとして、
遺族の代理人弁護士らが9日、記者会見した。人事課長は、入社時の配属への決定権をちらつかせながら、
内定者でつくるSNS交流サイトに毎日書き込むよう強要していたという。会社側も取材に「行き過ぎた行為があった」と認めた。
会見した川人博弁護士によると、死亡した男子学生は2018年春にパナソニックの完全子会社「パナソニック産機システムズ」(東京)から新卒採用の内定を得た。
同社では内定者への研修の一環として、SNS交流サイトに内定者20人を全員登録させていた。
人事課長は、このサイトに毎日ログインして投稿にコメントすることや、課題として出された本の感想を投稿することなどを求めたという。
「誰がいつサイトに入っているかは人事側で見えています」
「毎日ログインしていなかったり、書き込まない人は去ってもらいます」
川人弁護士によると、18年7月ごろから人事課長がSNSに投稿するこうした言葉で次第に追い込まれていった。
書き込みが少ないといった理由で内定者をSNSから排除したり、「無理なら辞退してください、邪魔です」などと内定辞退に言及したりしたほか、
「ギアチェンジ研修は血みどろになるくらいに自己開示が強制され、
4月は毎晩終電までほぼ全員が話し込む文化がある」などと入社後の過重労働を示唆したりしていたという。
男子学生は2019年1月以降、就職について迷いを口にするようになり、同年2月に自殺したという。
直前には、人事課長からの投稿について「きつい」「つらい」「死にたい」と吐露していた。
当時22歳の大学4年生で、同年4月に入社する予定だった。
弁護士らは約1年にわたり調査をしてきた結果、人事課長のハラスメント行為で精神疾患を発病し、自殺につながったとみている。