1 :2020/04/09(Thu) 09:03:48
(CNN) 新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めをかけるため、米疾病対策センター(CDC)は現在、
すべての米国民に対し、公の場でのマスク着用や布製品などで鼻や口を覆う対策の実施を呼びかけている。
しかし、アフリカ系や中南米系などの非白人層からは、こうした勧告への抵抗感を示す声も上がる。
米国社会において非白人が顔を覆っていると、犯罪に関連するイメージを持たれやすいというのがその理由だ。
オハイオ州立大学で経済学を研究するトレボン・ローガン教授はCNNの取材に答え、CDCの指針に従うつもりはないと明言。
「ただでさえ、黒人であるというだけで犯罪にかかわっているのではないかと思われてしまうケースは枚挙にいとまがない」と
指摘したうえで、CDCの勧告通りマスクや布製品で顔を覆えば犯罪者のように見られるのは避けられず、とりわけ
黒人の場合はそうなるとの認識を示した。
ローガン氏自身も黒人だが、こうした懸念を抱いているのは同氏1人ではない。ソーシャルメディアへの投稿やCNNの
取材に答えた非白人の人たちからは同様の不安を訴える声が多く上がった。共通するのは医療用でないマスクや
バンダナなどの製品で顔を覆うと、人種に基づく思い込みが増幅され、黒人やラティーノ(中南米系)の立場を危うく
しかねないという見解だ。
オハイオ州コロンバスで教育関係の仕事に携わるアーロン・トーマスさんはツイッターで「ハンカチか何かで顔を覆うのに
不安を感じる。明らかに防護マスクではないもので顔を隠して店に入っても大丈夫なのだろうか。自分は黒人で、
こんな世の中だから安心できない」「ただ生き延びたいのではなく、生き生きとした暮らしを続けたい」と訴えた。
https://www.cnn.co.jp/usa/35152077.html