1 :2020/04/01(水) 23:35:37 ID:HS7zA9VS9.net
小池百合子都知事が緊急記者会見で、「感染爆発の重大局面にある」と話し、週末の不要不急の外出自粛を訴えた3月25日。関西で私立の中高一貫校に勤務する男性の話に驚かされた。
聞けば、同じ関西にある他の私立校の顧問が「うちはやってますよ」と話していたという。バスケットボールに剣道、バレーボール、ラグビーも。
「(今も)いろんなところでやってます。学校が休校になっても、1度も部活を休んでいないところもあると聞きました」
■都道府県により、部活再開するかはまちまち
文部科学省は3月24日、小中高校における「教育活動の再開等について」という文書を、各都道府県・指定都市教育委員会教育長・各都道府県知事に通達。
休校を延長しない考えを示す一方、各地域の感染状況を十分踏まえながら「春季休業期間中はもとより、新学期以降も」感染症対策に万全を期すよう伝えた。
この通達を受けての対応は都道府県によって異なり、いったん部活動の再開を決めた後で、感染の状況に応じて取りやめにするなど、混乱が垣間見える自治体も見受けられる。
例えば大阪府は3月13日に、春季休業期間中の部活動を実施してよいと判断したが、3月20日の第9回対策本部会議でそれを撤回、実施しない方針に転換した。同日、府教育長名で?阪府市町村?学校等の児童・生徒に宛て、春休み期間は部活動を行わないことを通知。私立校についても同様の通達を出している。
こうした中、休校中から継続して、隠れて部活を続行している学校があるというのだ。私立校の一部では、教育委員会による監視がほぼないに等しいため、部活動を継続してきたという。
実は、一斉休校に突入した3月上旬、東京都の私立高校で教鞭をとる男性から「(都内でも)隠れて部活をしているところはある。私立の中高」と聞いていた。都内がここまでの厳戒態勢になったいま「さすがにやってはいないと思うがわからない」。
コロナ禍でも強行する「部活熱」は、以前より問題視されていた。近年、文部科学省やスポーツ庁の通達により活動時間を短縮化。自治体によって設定時刻は多少違うが、中高とも夕方5〜6時には完全下校が徹底されてきた。
ところが、地域によっては「部活後の練習会」が実施されてきた。いわゆる「闇部活」というものだ。決められた時刻に下校した部員らは、保護者が予約した公共の体育館やグランドへ移動。夜遅くまで延長部活が行われてきた。
子どものためにどう対応すべきか。非常事態といわれる今だからこそ、指導する側の姿勢が問われるに違いない。前述したように、部活を強行する学校がある一方で、毅然と中止を続ける学校もある。
高校バスケットボールの全国大会でベスト8に進んだことがある近畿大学付属高校男子バスケットボール部は、2月下旬から活動を休止している。顧問である大森健史さんは、コロナの感染拡大が続くなかでの他校の活動継続を心配する。
「大阪でも練習をやっている学校があると噂は聞きます。多分、監督からすれば若い子どもたちに感染しても症状は軽いと考えているのでしょう。都合の良い情報だけをとればいくらでも練習はできます」
3月27日12時時点での厚生労働省発表データによると、大阪府のコロナウイルス感染者は136人。東京都、北海道、愛知県に次いで4番目に多い。死亡者も出ているが、部活を継続させる指導者に「部内でクラスターが起きたら大変なことになる」というような危機感はうかがえない。
目の前のリスクから目をそらして部活動を続ける背景には、部活動を続けるのは、夏に行われる全国高校総体(インターハイ)の予選があるからだとの見方が強い。競技によるものの、学校数の少ない県は通常5月から始まる。例えばバスケットボールは、学校数の多い大阪府では当初4月からの予選スタートだった。先ごろ5月スタートに後ろ倒しされたが、その予選に備えなくてはという気持ちが強いようだ。
そんな掟破りのブラック部活を学校や保護者が黙認するのは、全国大会という「熱源」があるからだ。勝ち進めば勝ち進むほど選手の高校や大学へのスポーツ推薦への道は近づくから、指導者や保護者は躍起になる。
コロナ禍での闇部活が見過ごされるのは、この構造と類似する。背景に、命の危険さえ顧みない勝利至上主義が横たわる。
全文はソース元で
東洋経済オンライン / 2020年4月1日 7時20分
https://news.infoseek.co.jp/article/toyokeizai_20200401_340980/?
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