1 :2020/03/27(金) 14:58:43 ID:F7xefCjw9.net
2020年3月27日版
東京都の感染者確認数の急増をうけ、緊急性が極めて高いと判断し、個別に、確率的遅れ付SIRモデルにより直近までのデータを使ったパラメータ推計を行いました。
感染率変動モデルにより推計した結果、3月10日からそれ以前より感染率が10倍の値で極めてよく適合ができました。すでに3月10日からそれ以前(3月9日まで)と比較して感染率10倍でCOVID-19の蔓延が発生していたとすると、ここ数日の感染者確認数の急上昇が説明することができます。この10倍の感染率が3月10日以降で確認される理由としては、海外からの帰国者が持ち込んだ欧米で流行を広げている感染力の極めて高いこれまで日本国内で確認されていたのとは異なるウイルスの2次感染、3次感染が考えられます。スペインとドイツの感染者数時系列で推計される感染率は日本国内で確認される値とけた違いに大きな値が推計されています。
また、3月10日から現時点までこの感染率で今後の感者数の予測計算を行い14日後までに確認されると推計される感染者数を計算することで、すでに、1200名程度が東京都内で罹患または発症していると概算します。
本日、今すぐに対応しても、すでに罹患または発症している1200名の感染者が今後14日間にわたり確認され続けることを意味します。
本日から現状の18%レベルまでのヒトの直接接触頻度を低下させる社会的距離戦略を全ての人が取り、それを14日間以上にわたり継続することで、東京都において、14日後から感染者数の減少を確認することができる計算結果となりました。
人口 13,823千人 (2018年10月現在 総務省統計局公表都道府県別人口推計2018年10月概算値)
感染率 \alpha = 0.060622 (2020年3月9日以前) 0.60622 (2020年3月10日以降)
回復率(または除去率) \beta = 0.01375
フィッティング期間:2020年3月15日〜2020年3月26日
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https://www.fttsus.jp/covinfo/wp-content/uploads/2020/03/output0.18-3.png
2020年3月27日から直接接触頻度を減少目標値18%(q=0.18)に低下させた場合の感染者数の減少を確認できる予想シミュレーション。●は日次感染者数報告数の実測値。〇は確率的遅れ付SIRモデルによるシミュレーション結果。