1 :2020/03/05(木) 18:39:27.01 ID:fmXSmUWc0●.net
2020.3.5
治療や重症化の阻止につながるのか。中国の国家衛生健康委員会は4日、新型コロナウイルスの感染者が肺だけでなく、
脾臓(ひぞう)や腎臓、脳組織などにも異常がみられたとする病理診断の結果を公表した。
一方で、中国の研究者チームはウイルスは2つの型に分類でき、感染力に差があると発表した。
患者の生体組織診断や遺体の病理解剖を行ったところ、肺では肺胞内の気体が減少・消失する現象がさまざまな程度で起こり、
肺組織の出血や壊死(えし)もみられた。またリンパ系臓器の脾臓の顕著な縮小やリンパ節細胞の壊死も確認されたほか、
心筋細胞の壊死や肝臓の肥大、腎臓の異常、脳組織の充血・水腫などもみられたという。
医師でジャーナリストの村中璃子氏は、「確証はつかないが、過剰免疫の状態で、
本来はウイルスだけを攻撃すべき抗体が自分の臓器も攻撃し、多臓器不全を起こす『サイトカインストーム』の可能性がある。
免疫応答が大きい若い人が起こしやすい傾向にあるが、SARS(重症急性呼吸器症候群)や鳥インフルエンザなどでも確認されているように、
個人の遺伝的な素因が大きいと指摘されており、防ぎようがない」と解説する。
中国の研究者チームはウイルスのサンプル103例の遺伝子配列を調べ、うち101例を「L亜型」か「S亜型」に分類した。
約70%を占めるL型の感染力が強いとみられる。湖北省武漢で爆発的流行が起きた時期に多く確認され、
1月初旬以降は減少したという。
S型はコウモリから検出されたコロナウイルスに遺伝子的に近く、古い型とみられる。
1つの型にだけ感染する症例が大半だったが、武漢への旅行歴のある米国の患者1人は両方の型に感染した可能性があったという。
ウイルスの2つの型について、山野美容芸術短期大学客員教授で医学博士の中原英臣氏は、
「どちらが重症化するかなどが解明されたならば、診断や医療システム構築の上で役に立つ。より実用的な研究が望まれる」と指摘した。
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/200305/for2003050005-n1.html