1 :2020/02/09(日) 12:11:15 ID:tkmm+qOr9.net
放送作家で即興力(インプロ)養成講師としても活躍する渡辺龍太氏によれば、
「相手と無理なく楽しく話すことができれば、話の内容や口のうまさに関係なく、会話は盛り上がる」と言います。
そこで今回は、「雑談がつまらない人がやりがちなNG行動」について、渡辺氏著『雑談がおもしろい人、つまらない人』から解説します。
雑談の意義を、「価値ある情報のやり取り」だと思っていると、雑談は決して盛り上がりません。それどころか、面倒なやつと思われてしまうことがあります。
次のやり取りを見てください。
A 「食器洗いって、めんどくさいよね」
B 「だったら、食器洗い機が便利だよ」
A 「え? でもキッチン狭いし、値段も高そうだし、それは無理かな」
B 「最近は小さいのもあるし、数万円で買えるタイプもあるよ」
A 「でも、私の家マンションだから、音がうるさいと困るな」
B 「そんなにうるさくないよ。じゃあ、紙のお皿と割り箸を使えば? これで解決!」
A 「いやいや、お金かかりそうだし、食事しても味気ないじゃん。ゴミも増えるし」
B 「うーん、じゃあAさんにとって、何がよりいいソリューションなんだろうな?」
A 「ソリューション……?」
この場合、AさんとBさんの間には、雑談に対する完全な認識の違いがあります。
Aさんは、単純に「食器洗いがめんどくさいね」という話をして、「そうだね!」とか、「わかる! その気持ち!」と言われて感情を共有し、お互いのキャラクターを認め合いたいのです。
一方、Bさんは「食器洗いがめんどくさい」という問題に対する解決策を示そうとしています。
つまり、この話題に対して、最終的にどうするべきかという「結論」を出そうとしているのです。
確かに、文字通りの意味に捉えればその通りなのですが、Aさんのつれない反応を見るに、「ありがた迷惑」であることは明白です。
一般的に、男性は結論を出そうとする人が多く、ただ共感して、自分というキャラクターの思考パターンを理解し、
認めてほしいだけの女性と会話が?み合わないなどと言いますが、まさにこの例のパターンといえるでしょう。
■「わかる!」は定番の共感フレーズ
では、こんな場合はどうすればいいのでしょうか。
一番シンプルな方法は「相手の感情を表す言葉に反応する」ことです。つまり、相手が「嬉しい」「悲しい」「楽しい」「イライラした」といった自分の感情について説明し始めた場合、
示された感情に共感するのです。さらに、そんなときに役立つ魔法のフレーズがあります。それが「わかる!」という言葉です。先ほどの会話例で見てみましょう。
A 「食器洗いって、めんどくさいよね」
B 「ああ、わかる! めんどくさいよね!」
A 「そうそう! 食べ終わった後って、何もしたくないじゃん。だからといって、次の日までシンクに食器を放っておくと、翌朝見たとき、すごく嫌な気分になるし」
B 「わかるわー! 本当に嫌だよね。だから私、食器洗い機買っちゃった。すごく便利!」
A 「そうなんだ! でも私の家、キッチン狭いんだけど、置けたりするのかな?」
B 「うちのキッチンも狭いよ。2人分の食器洗い機だから、これぐらいの大きさ」
A 「へー! それならいけるかも。でも、音とか、うるさくない?」
B 「それが、そうでもないんだよ。寝る前にスイッチ入れても、全然気にならない」
A 「いいねー! じゃあ、私も買ってみようかな……」
驚くことに、話の内容は最初の会話例とほぼ同じ(食器洗い機の購入を勧める)ですが、直接アドバイスしていないこちらの雑談のほうが、Aさんは食器洗い機を購入したくなっています。しかも、もちろん会話も盛り上がっています。
したがって、相手に何らかのアドバイスをしたいと思ったときでも、いきなり相手の感情を無視してアドバイスするのではなく、「わかる!」と相手の感情に共感するプロセスを踏んでから、話を前に進めてみましょう。
そうすると、雑談も盛り上がり、アドバイスも受け入れてもらえるので、一石二鳥です。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200208-00328413-toyo-bus_all
2/8(土) 5:35配信